火星への道

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足慣らし

2012-08-23 10:07:37 | MSL

Curiosityが着陸地点から6メートルほど移動しました。
着陸地点は、「Bradbury Landing」と名付けられたようです。
下図は、Navcamで撮られた上から見た画像です。
Curiosityはまず、着陸地点から前方へ4.5メートルほど移動した後、120°の回転をして、2.5メートルバックをしたところだそうです。
Curiosityの轍の左右に2つずつSkyCraneのロケットエンジンによる噴射痕がはっきりと見えます。

下図は、パノラマ写真です。

轍のアップ    地上サポート

また、当ブログ「射撃訓練!抜く手も見せず30連射」でお知らせしたChemCamの19日に行われた初打ちの結果が報告されました。
ターゲットは、「Coronation(戴冠式)」という名前を付けてもらった石ですね。
この表は、目標(直径0.4ミリメートル)に対する30パルスのレーザーによって得られたスペクトルの合成物です。
(各ピークは、元素により感度が異なることもあり、それぞれの相対的存在量を表すものではありません。)
右の赤枠中の拡大部分は、水素と二酸化炭素のピークで、水素は、1回目のレーザーのみで検出されたそうです。
二酸化炭素は、火星大気由来とのこと。
また、マグネシウムも表面ほど多いことが分かったとのことです。
結果としては、過去の探査から予想された火星地表面に良く見られる玄武岩の特徴と一致したとのことです。

ChemCamの検知器は、紫外線(UV)、紫色、そして可視および近赤外線の範囲(240~850ナノメーターの波長)をカバーする3つの分光計を使用して測定します。
「Coronation」は、幅が7.6センチメートルで、マストのChemCamから約2.7メーター、ローバーから約1.5メーターの距離でした。

8月22日には、ChemCamがSkyCraneの噴射痕のひとつ「Goulburn」の剥き出しにされた岩にレーザーを発射しました。
それは、ローバーの着陸位置の左側5〜6メートルにありました。
下図の6個の円は、RMIによる画像で0.5~0.6ミリメートルの範囲を拡大したものです。
画像の内、2、3と4の部分をレーザーで打ったとのことです。

下図は、上記の3をレーザーで打った前後の画像です。

ChemCamでの分析結果が楽しみですね。

ロボットアームの高解像度写真がアップされましたのでメモしておきます。
まだ、新品ですが、今後の探査でどの位使い込まれていくのでしょうか?

コメント
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