火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

BOOMは?

2012-08-22 22:57:50 | MSL

8月21日は、車輪を動かしました。準備運動ですので2-3日後には、Curiosityが動き始めるようです。
また、DANの測定のテストが実施されました。
更にREMSによって大気温度と地表温度、及び大気圧の測定結果が発表されています。
Weather Reportの見本が発表されました。
気になる情報としてREMSのBoom1かBoom2のどちらかが何らかの原因によって故障しているとのことで風向/風速のデーターは、今回発表されませんでした。
心配です。

DANの測定結果は、下記の通りです。

青い線が打上前のテストの結果で、赤い線が今回火星で測定されたものです。
適切に作動していることが確認されたとのことです。
Odessayが既に軌道上から測定した中性子の測定結果です。
Neutron Fluxが小さいほど(青い方)水の存在が多いと考えられます。

REMSによる大気温度と地表温度、及び大気圧の測定結果です。

8月16日~17日のデーターです。
地熱は、3℃からマイナス91℃の変化を示しました。
気温は、地熱よりは温度差が少なくマイナスの2℃からマイナス75℃の変化を示しました。

8月15日から8月18日までのデーターです。
約690パスカル(6.9ミリバール)から780パスカル(7.8ミリバール)の間の変動で、事前に予測されていたデーター通りでした。

下記にWeather Reportの見本を示します。
早く本物のレポートを見たいものですね。

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火星の核心

2012-08-22 17:42:22 | InSight

今年の3月3日の当ブログ「火星を丸裸に!」で紹介したInSightが正式に決定したとのことです。
InSightは、Discovery Programの3つの候補の内のひとつでした。
Phoenixと同形の探査機ですので、着陸の実績もありますし、コスト的にもメリットありますので、今後こういう形が増えることを期待してます。
予算を気にせず、調べたいことをどんどん調べ尽くしたいものですね。

ボールデン長官が力強く言ってますね。
「火星の調査はNASAの最優先事項です。また、InSightは、赤い惑星のミステリーを解き明かし、将来の有人探査の基礎を築くだろう。」
火星有人探査に弾みがつくことは、間違いないです。

測定機器として下記の3点を搭載しています。
1)SEIS(地震計):火星内部活動の震動および他の活動の正確な測定。
2)HP3(熱流量プローブ):惑星の進化の代表的指標の温度測定。
3)RISE(位置情報):太陽引力による火星軌道のゆれや地球との位置変動の測定によって火星内部構造の測定。

その他、ロボットアームと2台のカメラを搭載しています。

予算は、打ち上げロケットと関連業務を除いて、4億2500万ドル(2010年時点)です。
(日本円で約340億円)

詳しくは、http://insight.jpl.nasa.gov/

果たして、火星のコアは、冷え切って固まっているのでしょうか?
地球型惑星の成り立ちと進化を理解する為の情報が得られることでしょう。
2016年3月の打上が楽しみとなりました。

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