(写真は09/05の早朝に撮ったもの)
連日の台風10号の『超特大級の台風の為に特別警戒と対応を!』のテレビ・ニュースや台風情報が流れると、私も『此れは本当に一寸ヤバイんじゃない!』と御尻が落ち着かない状態に成って来た。
当局のアンテナの714Xは数年程前の余り大した事の無い台風の風で輻射エレメントが14MHz帯のローデイング部ト21MHz帯のトラップ部が一体化した部分のパイプ材の金属疲労で破断した事があった。其れまでは此のアンテナで何度も台風を経験したがパイプが破断する経験は無かったので『此の時、初めて風に対する考えが変わった』幸いな事に其の部分はエフコ・テープの上にビニール・テープをグルグル巻きにして居たので此の両テープが捩れてロープ状に成り先のエレメントは他所には飛んで行かず破断した所から垂直にぶら下がって居たが此の時ばかりは肝を冷やした。
其の様な状態の714Xを見て以降は正直言って、以前までのアンテナに対する信頼感は可也揺らいだ状態・・・・・・其処に今回の超大型台風の襲来、『此れはアンテナを分解して地上に降ろすしか無いな!』の結論に至った。台風が四国に影響があるのは日曜日から月曜日に掛けてと思われるが、此れ程大型の台風なら可也事前からの強い風や雨も想定されるので行動を起すなら今日しか無いなと判断して朝食が終ると直ぐに段取りをはじめ、アンテナを降ろす為の電動ウィンチのテストを終えると早速、タワーに上がりアンテナの上げ下げ時にタワーに一番近い輻射エレメントをブームから外しロープで地上に降ろした。
此の作業でアンテナ本体をタワーに沿って其の侭に降ろす作業時に邪魔に成る物は無く成った。次に電動ウィンチをタワー上部まで持ち上げる作業に入ったがウィンチの自重が可也在るので此れをタワー上部まで引き揚げるのは大変な労力で何時も此の作業で根を上げるのだが今回は電動ウィンチのフックをタワーの支柱に引っ掛け、ワイヤを巻き取る事でウィンチ本体を上げる荒業を決行したが物事はそう上手くは行かず、巻き取りワイヤが巻き取りゲージからはみ出して途中でストップするは、ウィンチのリモコン・コードや電源コードの絡みでその排除作業で散々な目にあった。
苦心惨憺後に漸く電動ウィンチはタワーのアンテナ・マストから出た腕木にセット出来た処で午前の部の作業は終了、此の間4時間近い時間はタワーの上で作業し途中からの雨で上着から下着までビショビショで散々な状態・・・・・昼食後に雨が小降りに成った所で再びタワーに上がって作業を再開、ウィンチのフックをテンションが掛るまで巻き取った後でブーム・マスト・クランプのナットを緩めアンテナ本体を宙吊りにした状態でウィンチで下げ始めた。此の時アンテナは風に寄って方向が変わるのでブーム・クランプにロープを掛け、アンテナが出来るだけタワーから離れない様に張力を調整しながらウィンチのリモコンを上手く利用して我家の屋根の上で各アンテナ・エレメントをブームから分離する作業を行い各エレメントはロープで吊り下げ、やじろべー状態で地上に降ろし家内に下で受取って貰った。
此の時点で既に17時は廻って居て、午後からの作業の大半は小雨がぱらつく中で行い、本当に心身とも疲れ切って、タワーから地上に降りた時には一寸目眩がした。作業が終わったら一番に風呂に飛び込み全身をくまなく洗い終わると其の爽快感は最高であった。風呂から上がると全身痣だらけで腰は痛いわ、足は痛いは状態で明日は歩けず這う生活に成るかも知れない状況・・・・・・・でも一番大きいアンテナは分解して地上に降ろしたので台風で壊れたり、部材が強風で飛んでご近所に迷惑を掛ける事は無く成ってホットした。