共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

《鯉のぼり》の歌と言えば

2016年05月05日 20時24分36秒 | 音楽
今日は5月5日、こどもの日です。もっと言うと端午の節句です。男の子の健やかな成長を願って鯉のぼりを揚げ、粽や柏餅を食べ、菖蒲湯につかります。今は住宅事情で菖蒲湯はなかなか難しいかも知れませんが、柏餅は召し上がられた方も多いのではないでしょうか。

もう一つ、昨今の住宅事情で難しくなってしまっているのが『屋根より高い鯉のぼり』です。いまやマンションをはじめとした集合住宅が主流となっていることもあって、なかなかそれよりも高く掲げられる棹がありません。という以前に、マンションにはその棹を立てるべき広大な庭がそもそもありません。だから仕方ないことなのかも知れませんが、やはり一抹の寂しさを感じずにはいられません。

それでも、今の子供たちも一応風物詩的なものは幼稚園等で教わるようで、今日も街を歩いていたらお母さんに手を引かれた小さな男の子が

『やねよ~りた~か~い、こいの~ぼぉり~…』

と歌っていました。せめて歌の中だけでも、雄雄しく舞っていてほしいものです。


ところで、通常いろんな方に《鯉のぼり》の歌を聞くと、殆どの方がこの『屋根より…』を思い浮かべるようです。しかし、かつて日蓮宗のお寺が開設していた幼稚園に通い、幼少期を明治生まれの祖父母と一緒に過ごしたいた私にとって《鯉のぼり》の歌というのは

『甍の波と雲の波、重なる波の中空を、橘薫る朝風に、高く泳ぐや鯉のぼり』

という文部省唱歌なのです。

甍の波もなかなか望むべくもありませんが、それよりも歌詞が文語調だというだけで

『歌詞が難しくて子供たちには分からないだろう』

という文部科学三流官庁の御都合主義的気遣いの下、いわゆる文部省唱歌という素晴らしい文化遺産がどんどん蔑ろにされていることが腹立たしくてなりません。歌詞が難しいのであれば、ちょっとの時間を使って教えればいいだけのこと、現場の教師が「時間がない」と訴えているのは、その時間のことではないのです。そんなことも分からずにエラそうに霞ヶ関でふんぞりかえってないで、悔しかったら唱歌のひとつも歌ってみろ!ってんです。馬鹿馬鹿しい。

ということでこの名曲を、倍賞千恵子さんの歌唱でお聞き下さい。

                                         
~鯉のぼり(いらかの・・・)~ 倍賞千恵子
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