共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

はしたない…(*`⌒´*)

2016年05月26日 23時23分06秒 | 日記
今日も日中は暑くなりました。ようやく夏服の準備ができたのはいいのですが、急激に体型の出やすい服装になったことに、少なからず焦りを覚えるオトシゴロです…。

教室を終えてから、近くのフードコートで夕食を済ませてしまおうと思い立ちました。

ピーク時を過ぎていたとはいえ、フードコート内ではそこそこの人達が食事をしていました。私も座って食べ始めたのですが、それと同時にちょうど斜め前に座っていたこの少女が視界に入ってきたのです。

恐らく父親以外の家族と食事をしていたようですが、ガッと股を開き、左手を完全にテーブルの下に追いやって文字通りの犬喰い、おまけに口を閉じずにクチャクチャと無遠慮に咀嚼音を撒き散らかす始末…。食べ始めた時には存在を認識していなかったので気にもしていなかったのですが、視界に入ってきた途端ものすごく気になってしまったのです。

若干話は飛びますが、亡くなった私の母は美容師という職業柄か美意識がとても高く、マナーについてとても厳しい人でした。

曰く

「箸を使う食事は器を持て。手皿など言語道断。」

「箸を揃えるのに、御膳や皿の上でトントンするな。」

「食事中に肘をつくな。」

「食事中に、ものを噛んだり汁をすすったりといった無用な音を立てるな。」

「口にものが入っている状態で喋るな。」

「椅子に座る時に足を投げ出すな。」

…といった具合です。

特に私の妹には、女子として恥ずかしい行動は慎め!と、かなり厳しく躾けていました。妹が中学生か高校生の時、一度だけたまりかねて反抗したことがありましたが、

「マナーっていうものはね。ただ闇雲に形式ばって生活しろっていうことじゃないの。不特定多数の人間がいる空間で、お互いに嫌な思いをしない、させないための高度で文化的な気遣いの結晶なの。」

「あんた、○○っていう雑誌のモデルさんに憧れてるんでしょ?ああいう美的な人たちは、少なくともあんたみたいに大股開きで食事なんて下品なマネは、脚のかたちが悪くなることも含めて絶対にしないわよ。まあそれでも、あんた自身が将来的にO脚になって、スカート姿で出かけるのが恥ずかしくなって、男子にモテなくなってもいいって言うんだったら好きにすれば?」

と一言ピシャリ!と言われたら、ぐうの音も出ませんでした…。

私も正直『うるさいなぁ…(-""-;)』と思っていたりしましたが、そのおかげでしょうか、結婚式や法事といった正式な席で我々兄妹がマナーが分からずにまごつくということは殆どなく、周りの大人達から感心されることが多かったように思います。そうした意味においては、日頃口煩く叱ってくれた母に感謝しています。

そうした環境下で育ってきてしまった私にとって、この光景は耐え難いものがありました。ただ、目の前に座っている母親と思しき女性が何の注意もしないところをみると、この家庭ではこれを良しとしているのでしょう。

この後この家族がどうしたかは見届けていませんが、少なくともこの少女が将来好きな彼氏の前でボロを出さないことを願って止みません…。
コメント
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