東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

ビヨウヤナギと楊貴妃

2017-06-13 | 季節の花
  ビヨウヤナギは未央柳と書く中国原産の花、
  中国では金糸桃と書くようです。
  楊貴妃はいろいろな花に例えられ有名だけど
  このビヨウヤナギにも楊貴妃にまつわる話がある。


  

     唐の長安の宮殿「未央宮(ビオウキュウ)」、玄宗皇帝が楊貴妃と住み愛した宮殿。
     白楽天は「長恨歌」に「未央(ビオウ)の柳」と詠み、楊貴妃の美しさを称えている。

     「太液の芙蓉未央の柳此に対ひて如何にしてか涙垂れざらむ」
     太液の池の蓮花を楊貴妃の顔に、未央宮殿の柳を楊貴妃の眉に喩えている。




  

     「柳眉(りゅうび)」とは、細い眉の美人を言う語であり、楊貴妃の美しい容貌を連想させる。
     「柳眉を逆立てる」、、、美女を怒らせないようにしましょう。




  

     江戸時代に中国から渡来したと考えられています、
     中国では金糸桃と呼び、おしべがまさに金の糸。




  

     北原白秋の短歌に
     「君を見て びやうのやなぎ 薫るごと 胸さわぎをば おぼえそめてき」 があります。




  

     楊貴妃は桜にもその名を遺し、楊貴妃桜と。
     また、玄宗皇帝は楊貴妃が酔って寝たあと、
     まだ眠そうな顔で現れたときその美しさをハナカイドウに見立て、
     「これ真に海棠の睡り未だ足らざるか」と詠んだとされます。

     玄宗皇帝は楊貴妃の美しさに溺れ政を疎かにし
     このあと次第に唐の時代が没落していくので「傾国の美女」という言葉が生まれました。

     「美容柳」と書くこともあるらしいけど
     これはやっぱり「未央柳」でしょうね。


                                             6月4日 都市農業公園
          

 
コメント (4)
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