高浜虚子の句ですが全くその通り、
炎天下のサルスベリだけが元気で頑張っている。
やっと咲いてきた百花園のサルスベリ、
いろいろ撮ってきました。
「百日紅 ごくごく水を呑むばかり」 石田波郷
負けられません、勝つまでは・・・。
「百日紅 きのうのことは存じませぬ」 新田美智子
もう昨日のことなんか覚えていられない
明日のことなんか考えていられない。
「はつはつに咲きふふみつつあしびきの
暴風(あらし)にゆるる百日紅のはな」 斎藤茂吉
百花園の百日紅の花は暴風(あらし)が過ぎてからでした。
「朝雲の 故なくかなし百日紅」 水原秋桜子
朝雲と百日紅を狙ったんだけど
雲との組み合わせが難しくいい絵が撮れませんでした。
「いつの世も 祈りは切や百日紅」 中村汀女
今年も"あの日"は暑かった、鎮魂のサルスベリ。
「あかねさす日の入りがたの百日紅
くれなゐ深く萎(しを)れたり見ゆ」 島木赤彦
この日の最高気温は33.4℃、あかねさすころに来られたらいいな。
別名「百日紅(ひゃくじつこう)」。
花は小さく、1つ1つの花期も短く2~3日で散ってしまうけど、
樹全体では次々と開花し、その様子がまるで
百日間咲いているようであることから。
「散れば咲き 散れば咲きして百日紅」 加賀千代女
咲いたばかりだけど早くも散りゆく花も。
百花園の百日紅が咲いて来たので
間もなく秋がやってくるのかな?。
ここのところの天気を見ていると
そうは問屋が卸さないみたい、
頑張ってなんとかこの夏を乗り切らないと・・・。
data:EOS70D/EF70-200 1:2.8 L。 撮影 8月 26日 向島百花園