暑いので早く出て東白髭公園でひと休み、
目の前に木母寺(もくぼじ)があるので
久しぶりにお邪魔してみました。
梅若伝説で有名なお寺です。
木母寺(もくぼじ)と言えば、「梅若伝説」ゆかりのお寺。
木母という名称も梅若の"梅"の字を分解(木+母)
したものであると言われています。
「梅若伝説」とは、平安時代中期、京都北白川吉田少将惟房卿の
妻・花御前は人買いにさらわれたわが子、梅若を訪ねて、
取り憑かれたように旅を続け、
隅田川のほとりでわが子の死を知らされる、という話。
「たずね来て問はばこたえよ都鳥 すみだ河原の露ときえぬと」・・・
木母寺には梅若丸の霊を祀る梅若塚があります。
梅若丸の墓石。
木母寺は明治元年に廃寺となって梅若神社となったが、
明治21年に寺院として再興。昭和51年、再開発で現在地へと移転した。
梅若堂内には、中央に伎芸天、右に妙亀大明神(梅若丸の母の妙亀尼)、
左に山王権現(梅若丸)の像が立つ。
伎芸天とは芸能をつかさどる女神であり
芸事の師匠さんらがお参りされるそうです。
梅若丸の死後1年が経ち息子を捜し求めていた、
梅若丸の母親が塚の前で念仏を唱えると、
そこに梅若丸の亡霊が現れ、悲しみの対面を果たした。
ここにも北斎の風景画があります、
「梅若の秋月」。
ここにはもう一つ冬の風景画もあるけど
時期が来たら載せましょう。
木母寺内川御前栽畑/絵/歌川広重/1892年。
4代将軍家綱の頃には野菜を育てるための「御前栽畑」も
造成されたようです、その頃の絵なのかな。
木母寺はかつては隅田川河畔にあったけど
東白髭防災団地を建設するのにあたり
現在地へ移転しました。
まあ、すぐそこに隅田川は流れているけどね。
data:EOS70D/EF70-200 1:2.8 L。 撮影 8月 26日 向島木母寺・梅若塚