昨晩、遅くに会議から帰宅したら、夕刊に「中島梓さん(栗本薫)死去」の記事が出ていました。
栗本薫といえば、まずは『グイン・サーガ』(早川書房)です。
末期癌と公表されてから、彼女はいったい何冊の本を書かれたのでしょう。
人気の『グイン・サーガ』シリーズの「黒衣の女王」は、なんとこの4月に刊行されたばかりです。
また『グイン・サーガ』といえば、息子がパリにいっているとき、「いついつ発売だから買って送ってほしい」と連絡をうけ、そのつど買いにいったことを思い出します。
この本は、彼がまだ中学生だったころにスタートしたファンタジーシリーズです。ということは、二十数年、この『グイン・サーガ」は続いたことになります。シリーズ126巻という膨大なファンタジーとして。
私は、中島梓名で書かれた彼女の評論のファンでした。
美少年好きの彼女らしい評論、『美少年学入門』(新書館刊)や、『コミュニケーション不全症候群』(筑摩書房刊)など、それらは、いまの時代を予見させるような評論でした。
とにかく、末期癌と公表されてからも彼女は、ひるむことなく怒濤のごとく、56年の生涯を走り続けました。
昔、本で読んだことのある、彼女の少女のころから作家の道へと繋がっていく楽しい自叙伝。(その本がなんだったのか、思い出せません)
いまはそれをなつかしく思い出しながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。
いやはや、すごい作家でした。
栗本薫といえば、まずは『グイン・サーガ』(早川書房)です。
末期癌と公表されてから、彼女はいったい何冊の本を書かれたのでしょう。
人気の『グイン・サーガ』シリーズの「黒衣の女王」は、なんとこの4月に刊行されたばかりです。
また『グイン・サーガ』といえば、息子がパリにいっているとき、「いついつ発売だから買って送ってほしい」と連絡をうけ、そのつど買いにいったことを思い出します。
この本は、彼がまだ中学生だったころにスタートしたファンタジーシリーズです。ということは、二十数年、この『グイン・サーガ」は続いたことになります。シリーズ126巻という膨大なファンタジーとして。
私は、中島梓名で書かれた彼女の評論のファンでした。
美少年好きの彼女らしい評論、『美少年学入門』(新書館刊)や、『コミュニケーション不全症候群』(筑摩書房刊)など、それらは、いまの時代を予見させるような評論でした。
とにかく、末期癌と公表されてからも彼女は、ひるむことなく怒濤のごとく、56年の生涯を走り続けました。
昔、本で読んだことのある、彼女の少女のころから作家の道へと繋がっていく楽しい自叙伝。(その本がなんだったのか、思い出せません)
いまはそれをなつかしく思い出しながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。
いやはや、すごい作家でした。
わたしはグインを50巻まで読みましたが、そこで、さすがに一休み。続きは老後にとか思っていました。
でも、けっきょく、グインの秘密は明かされないのですね。126巻まで読んでも…。自身の死を見つめながらも、なぜ、彼女は完結しなかったのでしょう。その思いは、どんなものだったんだろうかと。
作家にとっての死というものを考えた数日でした。
やはり、りえ子さんも栗本薫の読者でいらしゃいましたか。
結局、「グイン・サーガ」は未完のまま終えてしまいましたね。
りえ子さんがおっしゃるようになぜ、死と直面したときに、「完結」という言葉が脳裏を過ぎらなかったのか・・・。
きっと彼女は、もっともっと必ず生き抜いてみせる、という気持ちを抱き続け、今日まで生きてらしたのではないでしょうか。
書くことで生きることを確かめ、書くことで自分を奮い立たせ、自分を推し進めていく・・・。
作家のかがみですね。
りえ子さんもいくつものシリーズを抱えていらして超ご多忙でしょうが、お体に気をつけてくださいね。
そして更に、栗本薫のように前へ前へ突き進んでいらしてください。
書くのが遅い私は、「すごいなぁ」と、憧憬のまなざしで、そんなりえ子さんをみつめています!