20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

まあるい、おコタツ

2008年01月31日 | Weblog
 私はどうも、おコタツが部屋をでんと占拠している光景があまり好きではありません。
 おコタツがあると、なんだか部屋がすごく散らかるようで、気分が悪いのです。
 ですから昨年までずっと、ホットカーペットとエアコンで冬を過ごしていました。
 ところが昨年暮れ、大きな家具屋さんをなんとなく冷やかしながら歩いていて、そこにディスプレーしてあった、まあるい大きなおコタツの前で、足が止まってしまったのです。
 まあるいおコタツなんて、なんてステキでしょう。みんなでおコタツを囲んで、にこにこながらお蜜柑を食べたりおしゃべりをしたり・・・。
 こういう光景が私は大好きなのです。

 話は逸れますが、先日の合同ミーティングの3次会のとき、とある居酒屋で、私はどうしても、そのお店に一箇所だけある、まあるいテーブルのお部屋でおしゃべりをしたり、飲んだりしたりしたくて、みなさんに「あそこの部屋がいい」と、わがままをいいました。
 結果的に人数的にそこには入りきれず、ふたつのテーブルに別れておしゃべりすることになってしまいましたが。
 それくらい、私はまあるいテーブルで、みんなの顔を見ながらおしゃべりするのがだいすきなのです。

 そんなわけで、そのディスプレイされた、まあるい形のおコタツに惹かれ、とうとうそれを買ってしまいました。
 直径110センチもある大きなおコタツは、たぶん8人は座れると思います。
 もちろんお布団もまるです。
 ところがここ数週間の寒さに、「SP」や「鹿男あをによし」や「交渉人」のDVDを観ながら食事がすむと、ネコのように丸くなっておコタツに寝ころんでいます。
 ほんとにゴクラクです。
 おコタツにまるまりながら、去年まで私はいったいどんな格好をして、テレビやDVDを観てたのかしらと、ふと思いました。
 去年は去年で、それはそれで満足して過ごしていたのでしょうから。
 喉もと過ぎれば・・・という言葉が、ふと脳裏をよぎりました。
 「ま、いいか」
 今日も私は「暖かい、暖かい、ゴクラク、ゴクラク」なんてつぶやきながらおコタツにまるくなっています。

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光ファイバーか、ADSLか

2008年01月29日 | Weblog
 先日blogに「さくさく」検索できると書きましたが、やはり翌朝になったら、またしてもアウトでした。
 メールもインターネットも、なにもかも。
 
 毎朝6時に起床して朝食の下ごしらえが一段落すると、ベランダの花々にお水をあげに行きます。
 その途中、私は自分の仕事部屋に入り、パソコンを立ち上げます。 
 けれど、「受信」を何度押してもパソコンときたら上の空。
 受信する気配すらありません。意地になって、力を込めてキーボードを押しても、空しく跳ね返す音が響くだけ。

 先日、我が家に取材にいらした雑誌の編集者とライターの方に、そんな愚痴をこぼしたら、
「マンションタイプの光ファイバーですよね?。マンションの場合、いっせいに使っていると、つながりにくいんですよね」
 さらに、「マンションの場合、光ファイバーより、むしろADSLの方がつながりがよかったりするらしい」と話していました。
 
 要するにマンションなど集合住宅ではひとつの回線からひいてくるので、特に最近では光ファイバーにするお宅が多いので、少数派のADSLの方が、逆に繋がりやすいというのです。
 なんのための光ファイバーか、などと思いながら、今朝もごきげんをうかがうように、やさしくそっと息をひそめ、パソコンを立ち上げました。
 
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『りかちゃんの国語科通信』

2008年01月28日 | Weblog
 児童文学評論家の西山利佳さんが『りかちゃんの国語科通信』(梨の木舎)というご本をご上梓されました。
 同じく、国語科通信をまとめられた『もしもし あたしRIKAちゃん』のパート2です。

 西山利佳さん、いえ、りかちゃんが、講師をされている高校で生徒たちに発信している「通信」がそのままご本になったようです。
 通信のタイトルは、そのまま、
「もしもし あたしRIKAちゃん」。
 
 西山利佳ちゃんって人は、「利佳さん的部分」と「りかちゃん的部分」、両方を併せ持った人だといつも思っています。
 要するに、ものすごく論理的で、平和と民主主義を大切にする論客であるところと、すごくミーハー的好奇心の強いところ。
 この本は、やっぱり、そんな両方が、すごく、たっぷり溢れていています。
「ほんとにりかちゃんらしい」って思う、思考や発想が本のすみずみまで飛び跳ねています。
 
 しばらく前まで、りかちゃんは児文協の総会に、いつもお嬢ちゃんであるMちゃんを連れてきて、会議に臨んでいました。
 すみっこの机に向かって、ひとりで絵を描いたり絵本を読んだりしていた、ちっちゃな女の子だった、そのMちゃんが今春には、もう中学生。
 そんなMちゃんのことも、このご本には出て来ます。
 
 生きるっていいな、すごいな。すてきだな・・・。
 そんないろいろなことを、この本は思わせてくれます。
 みなさん、ぜひご一読ください。


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児文協、「合同ミーティング」

2008年01月27日 | Weblog
 昨日は、午後2時から、児文協、各部・各委員会のメンバー、評議員のみなさんに神楽坂の出版クラブにお集まりいただき、合同ミーティングでした。
 60数名の、熱気を帯びた会でした。
 子どもと読書の委員会は、昨年「子ども創作コンクール」の授賞式で行ったペープサートをご披露し、(会報部のみなさんにもお手伝いいただき)お楽しみいただきました。とても好評でした。関係者の皆さん、ご苦労さまでした。
 会終了後は「竹ちゃん」のお座敷に移り親睦会。
 砂田前会長が落語をご披露くださったり、大いに盛り上がった会でした。
 
 昨日は、午後の合同ミーティングの前に、午前中から事務局で総会附設研の準備委員会が行われました。
 事前に準備委員5名でメールでのやりとりをしながら意見交換をし合っていたので、タイトル、パネラーなど、ほぼ即日決定いたしました。
 5月にはみなさんに「ぜひ参加したい!」と思っていただけるような総会・附設研究会をご用意できると思います。お楽しみに!
 
 みんなでおしゃべりし、笑い転げ、11時近くに帰宅したときは、もう疲れ果て、お風呂に入ってそのままダウンしました。
 みなさん、遅くまでご苦労さまでした。

 このところ、インターネットやメールが開きにくくて、昨日は出かける直前の、10時まで粘っていましたが、とうとうメールも受信できず、blogも開けず書き込みができませんでした。
 今日も朝から二時間も格闘しましたがだめで、とうとう銀座のMacに相談に行きました。
 そこで「回線がおかしいのかも知れない」と言われ、コードを変えました。そしたらサクサク。こんなサクサク感は久しぶりです。すごい快感です。

 と、そんなわけで、(という訳でもありませんが)今日は「子どもの本・九条の会」の準備委員会でしたが、サボッてしまいました。
 関係者のみなさん、ごめんなさい。
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出版お祝いの会、打ち合わせ会

2008年01月25日 | Weblog
 昨晩は、2月16日(土)に、新宿の超高層の49Fで行われる田部智子さんの出版お祝いの会の打ち合わせ会でした。
 田部智子さんは、昨年11月末に、『パパとミッポの星の3号室』(岩崎書店)というご本を出版されました。
 パパとふたりぐらしミッポちゃんの楽しく、不思議な物語です。
 と、こう簡単に言い切ってしまえないところに、この物語の魅力が隠されています。
 田部さんの文章は、その不思議さを、言葉の魔法で心地よさに変換してしまうレトリックを持っていらっしゃいます。
 登場人物のキャラクターも実に魅力的で、彼女はいつも思いますが、ほんとにステキなセンスの持ち主です。
 子どもたちから届いたたくさんのファンレターも、昨晩は見せていただきました。子どもたちに人気の様子がわかりました。
 このblogをご覧の皆さまも、ぜひお読みになってみてください。
 そんなわけで、昨晩は幹事である「AHOKUSA」会の3名と、発起人である岩崎書店の編集長と私、(もうひとりの発起人である児文協の理事代表は、すでにご予定が入っていて欠席でした)そして田部さん、6名で当日の細かな打ち合わせをいたしました。
 
 雨女の田部智子さんと、同じく雨女のOさんが揃われるので、大雪にならなければいいね、と話していたら、晴れ女のKちゃんが、「間に割り込んでぜったい晴れにさせる!」と意気込んでいました。楽しい会になればいいなと、いまから思っています。
 
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ほくほく

2008年01月24日 | Weblog
 やっと280枚の原稿を書き終え、今日は、ほくほくです。
 こんな気持ちは久しぶり。
 目もやっと快調になってきました。
 
 あとふたつ、お約束が残っていますが、
 とりあえず、今日は、ほくほく。

 
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訃報

2008年01月23日 | Weblog
 眼下に見える、うっすらと綿帽子をかぶった雪景色を眺めていたら、友人の作家、Kさんからお電話をいただきました。
「佐藤一美さんのご主人が亡くなられたみたいだよ」
「えっ!」
 驚いて、受話器を片手に、朝日新聞と日経新聞の死亡記事欄を開きました。
「出てないけど」
「スポーツ新聞に顔写真入りででていたよ」
「病名は?」
「肝不全で、72歳だって」
 思わず絶句しながら、在りし日の佐藤一美さんのお顔を思いうかべました。
「彼女が東女で、ご主人が東大で、同い年でサークルのお仲間だったらしいから、彼女もお元気でらしたら72歳だったのね」
 佐藤一美さんが逝去されて4月で、3年になります。
 告別式の日のご主人のさびしげな表情が、ずっと頭に残っていて、この三年、私は胸のどこかでふとした瞬間に、佐藤さんのご主人のことを思い出していました。
 そこで昨年見つけたのが、ご主人のblog。
 いまも現役のジャーナリストである村木良彦さんは、マスメディアの世界で活躍していらっしゃいました。
 彼がその折々の日常をblogで綴っていたのです。そのご主人のblogを最後に読んだのが、昨年の7月ころだったでしょうか。
 佐藤さんのご自宅は、ウチが以前住んでいた世田谷の弦巻の近く、世田谷ボロ市通り沿いにあります。
 昔は比較的ご近所さんでした。
 blogには、村木良彦さんがおひとりで疲れた体を癒すように、お近くのお寿司屋さんで、一杯やりながらあれこれを考えている時間がたびたび綴られていました。
 その都度、佐藤さんがご健在でいらしたら、今頃おふたりで、ご自宅でのんびりとお食事をしてらしたのに、という切ない思いに駈られたものでした。
 けれど、それきり、村木さんのblogにお邪魔する機会を持たないまま月日が流れていきました。
 そこにきての訃報。
 一美さんは、ご主人がおひとりで、あんまりさびしそうなので、お呼びになったのかしら。
 そんなことを考えながら私は、天国でおふたりが再会なさっている様子を、ちょっぴり切ない気持ちで想像しています。

 
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柏餅

2008年01月22日 | Weblog
 今日は朝からレッドアローに乗って、秩父の母のところへ行っていました。レッドアロー号での往復時間は、私にとってはいつも、ベストな読書時間です。
 病院の看護師さんが「福寿草がきれいに咲きました」と話していたので、昼食後、母に見せてあげたくて車いすをエレベーターのところへ移動させました。
 そこへ突然、弟が現れました。

 弟は、学校や公共施設や旅館や個人住宅などさまざまな建物を設計し、活躍している建築家です。
 現在、両親の家があったところに家を新築中です。
 退院した母が住むことができて、私たち姉弟の家族も集え、なおかつ二階には自分の事務所をと、とても大きな家を建築中です。
 弟のHPを見ると、その家はとにかく人にやさしいエコハウスらしいです。冬は薪ストーブと床暖房で、常時室温30度以上の暖かさが保たれるとのことです。
 そんな弟は、仕事の合間、毎日母の病院にお見舞いにいってくれています。母もそれがすごくうれしいようです。私たちもとても心強く思っています。

 弟が母のところへいってくれるのは、いつも夕方と聞いていました。それが、こんな昼間に・・・。
「どうしたの?こんな時間に」
「今日はジュンコさんがくるってメールをもらってたから、お正月に会えなかったので、ちょっとご挨拶」
 笑いながら弟がいいました。
「家はどう?順調?」
「うん、ちょっと遅れてるかな。でも4月には家族・親戚皆さんに集まってもらってパーティを開きたいと思ってる」
 うれしそうな顔で弟がいいました。
「じゃあ、お料理持ち寄りのパーティにしましょうよ」
「これからはボクも、栗原はるみのカリフォルニアロールくらいはできるよう、料理を趣味に入れたいと思ってるんだ。だから事務所にもIHを入れたし」
「退院してきたら、大変になるしね」
「でも、食事だけは○○(弟のお嫁さんの名前)にやってもらうけど、ヘルパーさんやデーホームとかで施設のお世話になりながら、ボクがやっていくよ」
「私たちもいまのペースで会いに行くわね。そのときはお昼ご飯くらいは作るから」
「課題はおむつ替え。それがいま一番の、ボクの試練かな」
「私たちもね」
 久しぶりに弟とおしゃべりし、母といつものように握手して別れ、弟に車で駅まで送ってもらいました。
 別れ際、弟ががさがさと音をたて、私にビニール袋を差しだしました。
「秩父名物、柏餅。たった5つだけどね」
 笑いながら差しだした、ビニール袋に入っている柏餅の包み紙を透かして見ながら、
「だいすき、ここの柏餅。ありがとう。皆さんによろしくね」
 病院に来る途中、甘党の私のために、わざわざお店に立ち寄り、柏餅を買っている弟の姿を想像したら、なんだか無性にうれしくなりました。
「じゃあ、春にね」
 運転席の弟に手をふると、私はレッドアローに飛び乗りました。

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個展のお知らせ

2008年01月21日 | Weblog
 
 今日から、友人の画家、藤本四郎さんが銀座・すずらん通りにある「ギャラリー近江」で「藤本四郎風景画展」を行います。
 今夜は彼のオープニングパーティで、親しい仕事仲間たちで集まろうという話になっていました。
 しかし私の目は、先週の水曜日から不調で、眼科でいただいた点眼液をさしても、どうもすっきり治りません。

 そんなわけで、四郎さんには申し訳ないのですが、幹事の編集者おふたりに「ごめんなさい。行けません」のメールを入れました。
 24日に出かける予定があるので、個展にはその途中でお邪魔したいと思っております。
 
 明日の火曜日は秩父の母のところへ行く予定です。眼鏡で行くかコンタクトで行くか、目の具合と相談中です。

 ☆「藤本四郎風景画展」は、1月21日(月)~27日(日)まで銀座・すずらん通り、英國屋のはす向かいのビル1階「ギャラリー近江」で行われています。銀座方面にいらっしゃるご予定がありましたらぜひ足をお運び下さい。
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北斎展

2008年01月20日 | Weblog
 先日、親しい編集者から「北斎展、すごくよかったよ」とすすめられ、今日は両国にある江戸東京博物館に行ってきました。
 会期終了前の「北斎展」は、大入り満員でした。
 数年前の上野もすごい人気だったようなので、北斎の才能は衆人の憧れなのかも知れません。
 
 今回の展覧会は、オランダやフランスから里帰りした「節季の商家」「端午の節句」「花見」などの展示が大きな目玉だったようです。
 オランダの医師、シーボルトが持ち帰ったと言われるそれらのすばらしい風俗画には目を見張るものがあります。
 北斎については以前から、すごい絵師だと思っていましたが、この展覧会で改めて魅了されました。
 北斎はすぐれた観察者であり、群を抜いたデッサン力の持ち主です。そしてなにより、彼は卓抜なる奇想の持ち主です。
 江戸の絵師であるという存在をはるかに超越しています。
 このフレキシブルで豊かな発想はあの時代において、どこから生まれてきたものなのでしょう。

 北斎の影響を受けていたゴッホなど、「だいすきな北斎の版画のコレクションをありったけ壁にピンで留めたい」とまで言っているくらいです。
 
 それにしても「富嶽三十六景の赤富士」を生み出したのが73歳というのは驚きでした。
 ちなみに彼の生涯は90年でした。それもあの時代では超人の部類に入るでしょう。
 
 「北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」
 2008寝1月27日(日)まで。両国 江戸東京博物館にて(国技館のお隣)
 
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