20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

「紙芝居作品を見る会」

2017年11月30日 | Weblog

        

 2017年度刊行『おばけのおまじない』(内田麟太郎脚本・早川純子絵・童心社)

        

 同じく『こびとのくつや』(たかどのほうこ脚本・松成真理子絵・童心社)

 

 今日は朝から、童心社の紙芝居ホールにお邪魔させていただきます。

「紙芝居作品を見る会」というのが行われ、紙芝居執筆の作家たちをお招きくださっているのです。

 午前中は保育園の子どもたちと一緒に紙芝居を見て、第二部は作品を見る会。

 第三部は交流会だそうです。

 

 わたくし、このたび、紙芝居デビューをさせていただくことになりました。

 紙芝居の脚本を、初めて書かせていただきました。

 先日できた、2018年度刊行予定の童心社の紙芝居の絵のついた大きなチラシに、月別ラインナップに入れていただいております

 このチラシが全国の幼稚園、保育園、認定こども園、書店や図書館など、さまざまなところに配布されるようです。

 

 今日は、紙芝居を実際に見たり、演じ手の様子を拝見したり、それを見る子どもたちの眼差しを見たり・・・。

 子どもが大好きなので、今から胸をワクワクさせております。

 ちなみに、紙芝居を書くことは、作品を書くでも、テキストを書くでもなく、脚本を書くというそうです。

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初冬

2017年11月29日 | Weblog

         

 

 今日は作家仲間の4人で、出版社に集まって、企画の詳細を詰めていきます。

 この面白いテーマのアイディア発案者は編集者の方です。

 私たちは頭を寄せ集めて、それをどう自分たちのものにしていくか・・・。

 面白い本ができそうです。

 まだまだこれからですが。

 

 明後日からは、もう12月。

 年満月です。

 あれやこれや、楽しい予定もたくさんあって、会議もあって・・・。

 師走という言葉を実感する、今日この頃です。

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北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃

2017年11月28日 | Weblog

        

 

 先日、上野の西洋美術館に「北斎とジャポニスム」展を見に行ってきました。

 「すみだ北斎美術館」に所蔵されている「北斎漫画」のお粗末さに、消化不良を起こしていたので、今回、「北斎漫画」がいかに偉大か、それを世界の画家たちの絵と見比べながら証明している展示に、胸を踊らせて出かけて行きました。

 画家たちが人物を描くとき、どれほど北斎の手法に影響されていったのか、その実例を目の当たりにしてきました。

 ドガは「踊り子」を描くとき、「北斎漫画」に描かれた、お行儀の悪い子をモデルにしています。

 また、上のポスターのポーズは、北斎漫画のお相撲さんのシコ踏みのポーズに影響を受けています。

 北斎が「北斎漫画」で行った人間を描くときの、人体を知り、それを観察しながら、クロッキーする姿勢。

 まさに、その表現からドガもピカソも、ロートレックも、クリムトも(クリムトは北斎の春画から学んでいました)ロダンも学んでいました。

 

 実は、雑誌『日本児童文学』の2014年、1~2月号[創作特集]に、私は「ざわめく日ざしの中で」という掌編を書きました。

 その中でメアリー・カサットの絵について書いています。

 カサットというアメリカ人の画家は、豊かな母と子の関係性を描いた作品を数多く残している画家です。まるで春の陽だまりのような・・・。

 そのカサットも、実は、母と子の表現を、北斎の「北斎漫画」から影響を受けていたのです。

 その絵を見た瞬間、思わず、にたりとしてしまいました。

 

 また動物画や植物画は、様々な装飾品になっています。

 ガレの「朝顔」のランプなど、まさに北斎です。

 これらがすべてが、著作権フリーだというのですから、驚きです。 

 

 とても混雑していましたが、ポイントをきちんと押さえて見ていきさえすれば、すべての作品が見渡せます。

 すてきな展覧会でした。

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紙芝居講座

2017年11月27日 | Weblog

         

 今日は、友人の翻訳家、野坂悦子さんによる「紙芝居講座」に伺わせていただきます。

 神保町の、子どもの本専門店「ブックカフェ」は、毎回毎回、面白い企画で満載です。

 今夜は、紙芝居の勉強をさせていただきます。

 

 野坂さんは、「紙芝居文化の会」の運営委員もなさっています。

 野坂さんのお話、楽しみです!

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クリスマスツリー

2017年11月26日 | Weblog

         

         

 気の早い私は、リビングに、もうクリスマスツリーを飾りました。

 オーナメントは、娘が家族とNYに滞在していた2年前、クリスマス前にアメリカから、私のお誕生日プレゼントに送ってくれたもので、昨年と一緒です。

 あんまりステキなオーナメントなので、今年もこれをツリーと一緒に、倉庫から出してきました。

 

 この季節になると気になるのが、大掃除。

 業者の方に、すでにカーペットクリーニングも予約してあります。

 キッチンは、来年の3月にはリフォーム工事をするので、お掃除は簡単に(笑)。

 どうせお正月が過ぎたら、キッチンのあれこれを捨てたり整理したりして、空っぽにしなくてはいけませんので。

 あと、窓ガラス磨き・・・。

 ボツボツやることにしましょう。

 和室の障子も、新しくキレイになりました。

 

 来月のクリスマスの日まで、このツリーと一緒に、自分の仕事をしながらマイペースに過ごします。

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「子どもの本の翻訳」(日本ペンクラブ「子どもの本」委員会)

2017年11月25日 | Weblog

     

 
 今日は出版クラブで、日本ペンクラブ「子どもの本委員会」主催のフォーラムを行います。
 どうぞ皆さま、ご参加ください。
 お待ちしております。
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日本橋「玉ゐ」

2017年11月24日 | Weblog

        

        

 知る人ぞ知る、日本橋の穴子料理の老舗「玉ゐ」の小箱です。

 私は「小箱」でもお腹がいっぱいになってしまいます。

 もちろん、お出汁も注文し、飽きてきたら、穴子飯を赤い器に入れ、その上から薬味をのせて、お出汁をかけます。

 途端に口の中がさっぱり。

 

 私はいつも焼きあげの香ばしい穴子を注文します。

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すみだ北斎美術館

2017年11月23日 | Weblog

       

 先日、「すみだ北斎美術館」に行ってきました。

 建物はなかなかオシャレで実験的ですが、展示が少なくて、それがちょっとがっかり。

 北斎は68歳のとき、脳溢血で半身麻痺になり、滝沢馬琴がやってきて、娘のお栄にこういったそうです。

「これを細かく刻んで酒を加え、焦がさぬように煮詰めよ。水飴のごとき様子にならば火から下ろし、白湯で割って服ませてやれ。…卒中薬ゆえ酒は極上の物を購うて、柚子一つに酒を一合の割合じゃ。煮詰めるうちに酒毒は飛ぶ。砂糖を用いずとも、柚子と酒で甘みは出るゆえ喉越しも良い。それと、包丁や鉄鍋は金気があるゆえ決して用いぬように。柚子を刻むは竹べら、煮るは土鍋に限る」

 そうして、半身不随を治し、「富嶽三十六景」を描いたと言われています。

 でも、柚子とお酒で、本当に治るのでしょうか?

 その後、北斎は、中国の医学書を読み、自家製漢方薬に凝り、それが長寿の秘訣だったとか。

 

 部屋は汚く、食事もいい加減なもので、大の甘党で、美味しいお茶が大好きだったらしいです。

 ただお酒とタバコだけはやらなかったと言われています。

 自家製漢方薬と、お茶と、長寿遺伝子のDNAのおかげかどうか、北斎は、あの時代の人としてはとても長寿で、精力的に仕事をしていました。

       

 これは「百物語」を画題として妖怪を描いた「さらやしき」。でも「百物語」と言えども、5つの絵しか確認されていないそうです。

       

 ご存知「富嶽三十六景 山下白雨」

       

 これもご存知「富嶽三十六景 神奈川沖波裏」

       

 北斎漫画。

 写真OKなのは、嬉しいですが、北斎漫画。もっとたくさん展示して欲しかった!!

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第10回「絵本テキスト大賞」入賞発表

2017年11月22日 | Weblog

          

          

 日本児童文学者協会と童心社は、昨年に引き続き「第10回絵本テキスト大賞」の作品募集をいたしました。

 応募総数は昨年に続き1000編の大台を超え1073編(Aグレード461編・Bグレード612編)でした。

 たくさんのご応募をありがとうございました。

 応募作品は7月から8月末にかけて1次選考を行い、1次選考通過作品として、Aグレード19編。Bグレード29編を選びました。

 9月26日、童心社にて2次通過作品を選び、そこから最終選考に向けて議論いたしました。

 最終選考に残ったのは、Aグレードは「海をさがしに」(張山秀一)、「ミンジュンジャンおじさんとシャップンヨーヤーウンおばさん」(柏木志津子)、「おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました」(渡辺朋)、「それでもパパはおきません」(渡辺朋)の4編。

 Bグレードは「サバンナタクシー」(NOBU)、「ひみつったらひみつ!」(あべしまこ)、「イカあさん」(おおたけなおこ)、「ゆきのなか」(井上昌幸)、「森のせんたくやさん」(おち・亜衣)の5編でした。

 議論の結果、下記の3作品を入選といたしました。大賞は童心社より出版されます。

 Aグレード

 大賞 「おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました」 渡辺 朋

 Bグレード

 優秀作 「イカあさん」 おおたけなおこ
 優秀作 「ひみつったらひみつ!」 あべしまこ

 Aグレードの大賞を受賞した「おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました」は、登場人物の連鎖する驚きの感情を擬音だけで描写した実験作。うまくいくと画期的な絵本になりそう。実験作ではあるが、この作者の作品が2次選考も含めるとA・B2つのグレードに3編も残ったということから絵本的発想のできる人なのではと大賞に決まった。

 Bグレードで優秀作に選ばれた「イカあさん」は、忙しいお母さんをイカに変身させるという発想がおもしろかった。

 「ひみつったらひみつ」は、絵本としては難しいが、幼年童話の可能性を感じさせる作品であった。
 今回、Aグレードは、グレードを間違えて応募したのではと思わせるような作品が多かった。内容的な魅力から1次選考をくぐり抜けてはいるが、グレードにあった作品の応募を次回からは期待したい。
 また、Bグレードにはとても評価の高かった作品があったのだが、以前新聞に掲載され、それを改稿したものという記述があり、賞という性格を考えると、すでに発表したことのある作品を入賞させるのは難しいという結論に至った。今後はこの点にご留意いただきたい。


 来年も、第11回「絵本テキスト大賞」を行います。(詳細は、雑誌『日本児童文学』2018年1〜2月号をご覧ください)

 どうぞ今からご準備ください。


 主催 日本児童文学者協会/童心社

 第10回「絵本テキスト大賞」選考委員
 内田麟太郎、加藤純子、浜田桂子、大熊悟(童心社編集長) 

 

(写真は、過去の入賞作品の絵本。

『マスク』(福井智作・林なつこ絵)と、『バスていよいしょ』(重松彌佐作・西村繁男絵))

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カワセミ

2017年11月21日 | Weblog

          

 いつもの公園に、またカワセミがやってきています。

 何度撮っても、手ぶれで、ピンボケ(笑)。

 カワセミが、枝に止まっている様子だけでも・・・。

 

 水辺には、カメラマンたちが集まっていて、

「さっきから、ずっと枝に止まったまま、水に飛び込もうとしないんだよ。20分だよ、もう」

 餌を取るために、瑠璃色の美しい羽を広げ、飛び立つシャッターチャンスを狙っているようです。

「でも、あの枝、直しておいてよかったね。早速、止まってるよ」

 

 どうやら、カワセミ愛好家のおじさまたちは、度々公園にやってきては、カワセミが安心して止まる枝の修繕などをしていたようです。

 

 冬の終わり頃になると、桜並木に、カラフルな写真が並べられ、公開写真展が開催されます。

 カワセミたちを写した、ご自慢の一枚を、この素人カメラマンのおじさまたちが、私たちに見せてくれるのです。

 こんな風に人間たちに守られながら、都会に住む鳥たちは、命を育んでいるのです。

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