20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

大掃除・第一弾

2024年12月19日 | Weblog
            

             

冬の、やわらかな日が差し込む午後。
昨日は、奮起して、キッチンのお掃除を始めました。

大掃除第一弾は、やはり冷蔵庫のお掃除から。

「これがない。あれがない」と、詰め詰めだった野菜室には、なんと玉ねぎがたくさんありました。

レタスなどは、みるも無惨な姿。

私は上から、お掃除をするタイプです。
上は、納豆やヨーグルト、お味噌、梅干し、などなど。
一段目は、その床を磨いて拭くだけで、あまり大ごとにはなりませんでした。

問題は、一段目の、お醤油やマヨネーズを入れている3つのボックス。
シミがこびりついていて、これを綺麗にするのが、悪戦苦闘。

二段目は、小さなボックスと、大きな冷凍庫。
ここも、賞味期限切れのを捨てたくらいです。あとはなかを、ウエットの床拭きので磨いただけ。

三段目、野菜室。ここは、ないと思っていた青森ニンニクが、どっさり散らばって入っていました。ビニール袋にまとめ、生姜もまとめ、じゃがいもと、玉ねぎもそれぞれ、小さなビニール袋に入れて・・・。
ここは葉物野菜が、溶けたようなのがあって、冷蔵庫を全て取り出し、ゴシゴシ洗いました。
仕上げは、ウエットペーパーで、全体を磨いて・・・。

脱臭剤が、冷蔵室、冷凍室、野菜室、それぞれがもう切れかけていました。
明日、カーブスの帰りに、買ってきます。

            

昨日は、夫が家にいた日だったので、換気扇を全部分解して、大掃除。
とはいえ、今時の換気扇は、ネジを緩めて外したり、パッチンを外したりすればいいだけです。
それをゴシゴシ洗剤で洗い、キッチンペーパーで拭いて、またネジで止めてもらいます。

床掃除もして、気持ちのいいキッチンになりました。

第二弾の窓拭きは、いつになるでしょう。
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ミニモンブラン

2024年12月18日 | Weblog
          

昨日も、佐野元春の「アンジェリーナ」について書きましたが・・・。

今日はパリのアンジェリーナの、ミニモンブランの話。

先日、三越本店に行った時、中性脂肪が高いしと、逡巡しながらも、意志が弱く、お店の前に立ちました。

中性脂肪が高くなってからは、ここ数ヶ月、立ち寄らなかったのですが、若い店員さんが、ニタッと笑い、
「申し訳ございません。これで、完売です」と。
私の前の人がいくつかまとめて買われたようで、ケースから、最後の一つをとり出しながら、こっちを向いて、ニッとしたのです。

こんな経験をしてしまうと、余計に食べたくなるものです。
翌週、いろいろな予約が済んで、また、アンジェリーナの前に立ちました。

「今日は、ありますよ」と、その若い店員さんが、今度はニコッと。
「ああ、よかった」
こっちも微笑み返し。

こんなに執念深く、買いに来るお客さんも、珍しいのでしょうね。
中性脂肪を気にしながら、食べたミニモンブランは、やはり美味しかったです(笑)。
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ウッドストック

2024年12月17日 | Weblog
          

作家の小川洋子も、佐野元春のファンだそうです。
対談もしているし、コンサートにも出向いているそうです。

佐野元春の CDのタイトルに重ねた、短編集も書いています。

佐野元春は、ニューヨークのウッドストックに住んでいることもあります。バンド仲間「コヨーテ」の人たちも時々やってきて、演奏したりしていたようです。

アメリカ合衆国ニューヨーク州アルスター郡にある町で、キャッツキル山地の中にある名だたる避暑地であり、四季を通してのリゾート地で芸術村としてもよく知られているそうです。

自伝的エッセイを彼が書いていて、そこに載っている、ウッドストックの街のことや、彼の生い立ちから、亡くなった妹のこと、両親のこと。

ひとりぼっちで孤独で、苦しみながら生きてきた切ない思いが、カラッとした都会的な文体で綴られているエッセイです。

古本で買って、ずっと以前に読みました。
でも汚い仕事部屋の、山積みの本の中から見つけ出せませんでした。

彼は自分の人生の切なさを、ずっと、どこかで背負い続けています。
ネオティブ英語の使うような、口の動かし方での、日本語の歌声で歌う仕草まで切なさを、誘います。

若い時より、年取ってからの方が、短髪・白髪が渋く、かっこいいです。

憂いのある表情を垣間見ることもありますが、いい人生を送ってきたのだろうなと、近頃の彼を見ると、なぜかとてもホッとします。

とはいえ彼ももう、あと数年で70歳。
同学年の桑田佳祐さえも、憧れる存在です。

私も大好きです。


「アンジェリーナ」佐野元春 & THE COYOTE BAND (LIVE)

2015年の「琉球新報」から。

 「SOMEDAY」などのヒット曲で知られるミュージシャンの佐野元春さんが7日、米軍普天間飛行場の移設準備が進む名護市辺野古を訪れた様子を自身の公式フェイスブックのページで紹介した。オレンジ色の浮具(フロート)とスパット台船が設置された大浦湾の写真を掲載。「本来絆で結ばれているはずのこの地。誰がその絆を壊しているのか」と現状に問い掛けるメッセージを投稿した。
 4月22日に新曲「境界線」をリリースした佐野さん。フェイスブックでは、辺野古の様子を新曲のテーマに引き付け、「米軍基地問題で、また、この地が引き裂かれている」と辺野古の現状を自身の言葉で表現した。その上で「リーダーが息をするたびに目を凝らす。どんなリーダーも信じない」と締めくくった。佐野さんの投稿に8日午後9時40分時点で4929人が「いいね」を押し、シェア件数は470件に上った。
 佐野さんは、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故後の88年に反原発ソング「警告どおり 計画どおり」を発表している。
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良子ちゃんの詩の会(月)

2024年12月16日 | Weblog
             

今朝は、リモートで、久しぶりに「良子ちゃん主催の、詩の会」です。

詩人であり、画家である良子ちゃんが、テキストを選び、ZOOMで招待してくださいます。

長田弘が多いかな?
でも私も、長田弘、大好き。

今回は、絵が「クリムト」。
「花を持って、会いにゆく」

長田弘の奥さんの瑞枝さんが亡くなる一年前、亡き夫の詩の中から選び、組曲のように作った詩集です。
テーマは、死?

でもとても優雅です。
こんな詩のシャワーを浴びる、冬の午前の時間も贅沢です。

滅多にリアルではお目にかかれない、人たちと、リモートでお会いできるのも、嬉しいです。

おまけ。長田弘の詩から。

「うつくしいものの話をしよう。
いつからだろう。ふと気がつくと、うつくしいということばを
ためらわず口にすることを、誰もしなくなった。
そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。
うつくしいものをうつくしいと言おう。

風の匂いはうつくしいと。渓谷の
石を伝わってゆく流れはうつくしいと。
午後の草に落ちている雲の影はうつくしいと。
遠くの低い山並みの静けさはうつくしいと。
きらめく川辺の光りはうつくしいと。
おおきな樹のある街の通りはうつくしいと。
行き交いの、なにげない挨拶はうつくしいと。
花々があって、奥行きのある路地はうつくしいと。
雨の日の、家々の屋根の色はうつくしいと。
太い枝を空いっぱいにひろげる
晩秋の古寺の、大銀杏はうつくしいと。
冬がくるまえの曇り日の、南天の小さな朱い実はうつくしいと。
こむらさきの実の紫はうつくしいと。
過ぎてゆく季節はうつくしいと。
さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。

一体、ニュースとよばれる日々の破片が、
わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。
あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。
うつくしいものをうつくしいと言おう。
幼い猫とあそぶ一刻はうつくしいと。
シュロの枝を燃やして、灰にして、撒く。
何ひとつ永遠なんてなく、いつか
すべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと」。

「世界はうつくしいと」長田 弘
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お正月準備

2024年12月15日 | Weblog
          

           

           

エルメスの、クリスマス・お正月です。
ゴージャスすぎ(笑)。

昨年から、マンションの広いゴミ置き場が、12月30日の夜の12時から、お正月1月3日の終日まで、鍵がかかって入れなくなります。

ですから、冷蔵庫のお掃除や整理。
早めにやらなくては・・・。

換気扇や、キッチン磨き。
キッチンは、毎日、日課にしていますが、年末はもう少し、パワーを上げて・・。
まな板の、漂白もありますし・・。

恒例の窓ガラス磨きもあります。
年に2回の行事とはいえ、ガラス磨きは、朝早く、ダウンコートを着てやります。

年賀状も、そろそろ印刷屋さんから出来上がってきます。

年末は、次から次へとやることが増えていきます。
初詣の代わりに、昨日は、恒例、年末に神社へ行きました。
大行列でした。

加藤の両親のお墓参りも、今年は、暑さのため、お盆もお彼岸も、霊園に入っている業者さんに、お願いしてしまいましたし・・・。

さて、どれから、始めますか?

昨日は、まずは、暮れ詣のあと、あれこれの予約のため、三越本店へ。
その後、銀座にいって、ランチを済ませてから、鳩居堂へ。

お年玉のポチ袋など見つけて・・・。
歩いて、歩いて。
流石にお夕食の支度をしている時は、足の付け根がちょっと痛くなりました。

昨夜、友人から電話があって、相変わらず、長電話。
「歩きすぎは良くない。五千歩くらいがちょうどいいらしい」と。
彼女も先日、連日1万歩歩いてら、2日後、腰から足まで、すごく痛かったと。
なるほどね。

今日は、家庭用品で、お掃除関連と、おバカのルンバを、グレードアップしようかどうか・・・。

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街はクリスマス

2024年12月14日 | Weblog
            

デパートに行くと、どこを見渡してもクリスマス。

これは三越本店、1階です。

ネット上でやっている句会は、本日、土曜日の夜9時に、投句締切です。

ふた月に一回の、この句会。
私には程よい期間です。
とはいえ、納得できる俳句など、なかなか作れませんが・・・。

昨日は、午後、マンションのお友達が、釜揚げしらすを持ってきてくださいました。夫が釜揚げしらすご飯が大好きなので・・・。

あまり寒いので、
「ねえ、上がって」と言って、おこたつのサロンへ。
「Yogiboに乗って、お炬燵に座ると、気持ちいいわよ」
「これが、噂のYogiboね」と、夫のに、座っていただき、おこたつに・・。
お茶を沸かして、お気に入りのお煎餅を出して、2人で、おこたつで、おしゃべり。

近頃、マンションのクリスマスもいらっしゃらないし、どうしていらっしゃるのかしらと思っていたところでした。

べちゃくちゃと、あれこれのおしゃべりをしていたら、夫からスマホに「帰るコール」が・・・。
「またね〜」と、慌てて、帰りました。

マンションの中でも、なかなか家の中に入っていただいておしゃべりする機会はありませんが、マンション内のサークルでは、そんなおしゃべり会もやっているようです。

私は、そのお仲間には入っていませんが、端っこにいて、いつでも、私が大丈夫、というときには、入れていただくお約束をしています。
年齢がいくと、ご近所さんも、いいものです。

さてさて、暮れの予約するものや、何やら、もうちょっとしたら、お出かけします。
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今年最後の理事会

2024年12月13日 | Weblog
              

今週、まだ一度しか行けていないので、今朝もカーブスに行きます。

今夜は、児童文学者協会の、今年最後の理事会です。
世代交代という意味から、近頃は、開催を、お仕事にご無理がないよう、また遠方にお住まいの方が、わざわざお仕事をお休みして、出てこられるのは大変だからということで、夜の6時半からとか、7時から、リモートで行なっています。

今までは、高齢者が多かったので、午後2時ごろから、リアルに集まって神楽坂で行なっていました。

しかし、今回の理事会は、定年制のない児文協にとっては、大きな転換点です。
そのため、若い方達の理事の人数を増やし、世代交代への流れを作っています。
そのため、ほとんどリモートで、時間も夜から。
そしてだらだらやらずに、短時間で終える。

事前に送られる、事前書類の添付が多いこと。
それらを、理事たちは事前に読んでおいて、それで議論する。
そうすると、時間が短縮できます。

若い人たちの発案です。
私は基本的に、若い理事の人たちが、風通しよく、気持ちよく理事ができる環境を作り、世代交代していくことが、とても大切だと思っています。

と、そんなわけで、今夜も会議時間、1時間半以内で終了目標。

今回は、私が議長の番だそうです。8時までに終えるように、みなさん、ご協力くださいね。

(写真がなくて、うふふ、トイレの写真。失礼しました。ロートレックと、アール・ヌーボーのミシャの絵です。大好き)

            

おまけ。
パリの地下鉄の入り口。アールヌーボーです。
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年齢

2024年12月12日 | Weblog
            

今月の終わり近く、またひとつ、歳を重ねます。

年齢って、本人が気付かぬうちに、重ねていくものです。
(当たり前ですね・笑)
でも気持ちは、リアル年齢に近づけない。

もっと、うんと若いつもりです。
でも、リアルでは・・・。
先日のマンションのクリスマスコンサートの後、交流会で、91歳、92歳とは到底思えない方々が「体操もしているし、水泳もやっているのよ」と。

すごくお元気で、本当にそのご年齢に見えないことが、まずはびっくりです。
お二人の手を握りしめ、
「パワーをください」と、ぎゅっと。お二人は、あははと、笑うだけ。

そしてお二人とも、体を、ちゃんと鍛えていらっしゃる。それが若さを保つ、大きな要因でしょう。

先日も、美容院の男性の店長さんに、
「女の人はどうにでも、年齢を誤魔化せますよ。カトーさんは、ちゃんと誤魔化していますよ」と、言われました。

誤魔化しの手法を、あれこれ、細かく言われましたが、頷くばかり。
うん、この年齢では、すごく誤魔化し上手な方なのかもしれないと・・・。

昨日は、歯科クリニックでも、院長先生と、歯科衛生士のお二人に言われました。
そして、院長先生が、
「歯の年齢も、60代、70代、75歳から、確実に変わっていきます。(私は今のところ、大丈夫みたいです)・・・僕の年齢になると、趣味が一緒とかでないと、男同士、話が弾まないですね」と。

話していて、先日のマンションでのクリスマスコンサート後の、交流会の話が出て・・・。
「先生、ダメですよ。ポジティブに生きなくちゃ。誰とでも、お話しすれば楽しくなります。そんなクールに、閉じこもっていたら、老後は孤独ですよ」

あはは、あはは。誰にでもへっちゃらで、こういうことを言っちゃう。バカな私。

そしたら、
「院長の笑顔、久しぶりに見ました! カトーさんは、私の理想の大人です」
美しい歯科衛生士の彼女が。彼女こそ、大人の中の大人です。

ま、もうしばらく、元気でいられるように、こうやって外見を誤魔化して、笑って生きていきます(笑)。

さて、今日はカーブス。
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blogネタ切れ

2024年12月11日 | Weblog
           


blogネタ切れです。
サロンから見た、リビング。
リビングには、8人がけの長いテーブルを置いています。
ここに大型テレビが置いてあリます。
ネトフリと、クラシック・ジャズなどをYouTubeで見る専用です。

写真のサロンの壁についているテレビは、おこたつで、ニュースなどを見る専用のテレビです。

Yogiboでぐたっとできる場所がないと、疲れます(笑)。
その空間が、我が家ではサロンです。


今日は、先日、児文協の会議があって、延期していただいた、本郷三丁目歯科クリニックで、歯周チェックと、歯のお掃除をしていただきます。
うがい薬も切れてしまったので、クリニックで、買ってこなくては・・・。
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Black Friday

2024年12月10日 | Weblog
            

先日までの、Black Fridayでは、ユニクロの下着や、パジャマを安く買ったり。
Amazonでは、ネイルを買ったり・・・。

いろいろ全てが高くなっているので、ラッキーという気持ちでした。
でも、ユニクロでも、Amazonでも全ての商品が、Black Friday対象ではなく、対象外がほとんどです。

カーブスなどに着ていく用の、ロングの黒のダウンコートを買おうとしたら、対象外だと、お店の人が。
ユニクロで、29800円。
こんな普段着だもの、買うの、やめよっと。
ダウンコートは、白も持っているし。
春になれば、いくらか安くなるでしょうからと。
そう思ってやめました。

物価高の中、漫然と、お買い物をしなくなりました。
少しだけ、賢くなりました(笑)。
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辻仁成の料理の愛

2024年12月09日 | Weblog
           

辻仁成のblogから、写真をお借りしました。

冗談で、将来は「料理研究家になろうか」というくらい、彼の料理は、プロのようです。

まだ53歳の母親の突然の死が、彼の息子さんに落とした、悲しさ、虚しさを想像していたら、いたたまれなくなって、久しぶりに、辻仁成blogを覗きました。

本当に素晴らしく、彼は、息子さんを、ここまでよく育ててきたなと、頭がさがる思いです。

元妻の若すぎる死は、本当にお気の毒で残念です。病死とか。ニュースに出ていました。

でも私の胸には、彼女が産んだ、パリで暮らすその大学生の息子さんのことしかありませんでした。
10歳で両親が離婚し、父親と暮らすことを選んだ彼は、当時、辛く、悲しい決断だったでしょうに、すごいと思いました。
母親にまつわる噂が、10歳の彼の耳に届かないはずがありませんから。

フランス語という言語を、操るのもまだ不自由だった頃から、パリに友人たちを作り、辻仁成は、その友人たちに支えられ、息子と寄り添い、息子をパリの友人たちにお願いし残して、親子2人、生き抜くために、日本に出稼ぎに来たりしながら、彼が大人になっていくことを見守っています。

そこまでたどり着くことの、大変さ。
彼はそれを、異国でやってのけたのです。

blogには、父子での進路をめぐる葛藤や、折々の関係性が、軽い筆致で綴られ、そしてそばにはいつも美味しそうな、愛のいっぱい詰まったお料理があります。

突然の、若すぎる母親の死の前で、大学生の息子を父親はそっと包み込み、そして、彼が大好きな料理を作ってあげる。
「辛い時こそ、どんどん作って、いっぱい、食べる」
そう言いながら。

辻仁成は、息子くんをそっとしておいてほしいと書いています。
余分な言葉は省き、さらっと。
そのことが、余計悲しさを誘います。離婚届を何度も送りつけてきた元妻への、愛の深さを感じます。
息子くんにとっては、大事な母だったはずです。今も心根では忘れることのできない存在だと思います。

辻仁成blogの、その日の最後の言葉。

「日々を丁寧に生きる。いろいろなことがあって、それでも、人生は続きます。息子君が大好きなこのフランス風イカ飯、で、元気になってほしいです。」

息子くん、頑張って生き抜いてください。
きっと彼ならできるだろうなと、父親が綴る、賢い彼を見ながらそう思います。
↓、辻仁成の毎日のblog。クリックしてお読みください。


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V.モンティ / チャルダッシュ デイヴィッド・ギャレット

2024年12月08日 | Weblog
V.モンティ / チャルダッシュ デイヴィッド・ギャレット


チャルダッシュとは、「酒場風」という意味のハンガリー音楽です。
バイオリンでのこの高難度のモンティ作曲の、この曲が大好きです。

時々、リビングの大画面テレビで、音響も充実させ、YouTubeで聴きたくなる一曲です。


ギャレットは、ドイツ人の父と、アメリカ人の母の間に生まれ、日々、6時間か7時間、父親が付き添う厳しい指導を受け・・・・。
と書くと、モーツアルトを思い出しますが、ギャレットが、親と離れたのはイスラエルの音楽キャンプに、参加した時だけだったそうです。

そして、17歳のときに両親には内緒で、ジュリアード音楽学校の試験を受け合格し、1人、ニューヨークへ移りました。
それまではほぼ個人レッスンか自宅での学習でしたが、初めて学校生活に入ったそうです。

その頃の彼は、モデルのアルバイトで生活費を稼いでいたそうです。
ルックスを見れば、頷けます。

ギャレットの、この金髪を無造作に結え、ジーンズで演奏する姿は、いつ見ても、かっこいいです。
演奏も「ブラボー!」です。

David Garrett - Brahms Hungarian Dance No 5

おまけ。ブラームスのハンガリー舞曲・第5番。
ギャレットが演奏すると、なんでこんなに切ないの?

古佐小基史×関根彰良 Harp&Guitar DUO

さらにさらに、おまけ。
マンションにご両親がお住まいになっていらして、息子さんが有名なジャズギタリストです。

昨夜、お母様から、「東大ジャズ研」時代の先輩で、医学部を出て、今アメリカでハービストとして暮らしている、古佐古くんが、来日して、関根くんと、下北沢でライブをしたそうです。
そのライブのYouTubeは見つかりませんでしたが、関根くんと、古佐古くんのデュオのYouTubeを見つけました。
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クリスマス・コンサート

2024年12月07日 | Weblog
            

今日は夕方から、毎年恒例の、マンションのクリスマスコンサートです。
終了後は、交流会。

毎年、コミュニティー委員会の皆さんが、準備から、当日の進行から、何から何まで、やってくださっています。

うちは参加しませんでしたが、夏にも子ども達が楽しめるような、曲芸師をお呼びしてやっていただいたり・・・。
その後は楽しい交流会のパーティだったそうです。

夏・冬と、いろいろ住民を楽しませてくださっています。

さて、今年のクリスマスは、オペラ・アリア、コンサートだそうです。

今日は早めにランチをして、お夕食も軽いものを買ってきて、夫婦でクリスマスコンサートに参加します。
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龍村織物の帯 

2024年12月06日 | Weblog
           

京都の龍村織物の、帯です。

高島屋を歩いていたら、夫が、突然
「あ、龍村だ」と。
「え、知ってるの?うちにも壺の下に敷いてあるでしょ?」

話を聞いてみると、夫は若い頃、秘書室にいて、お客さんへのお土産に、龍村の人に、何種類かの敷物を会社に持参してもらい、選んでいたのを思い出すとか。

海外の会社へのお土産には、特に、龍村が喜ばれたとか。
それと、安藤七宝店の七宝焼の置物などが・・と。
夫は、当時、社長、会長と、ビジネスか、ファーストクラスで、世界のほとんどの国を旅したと自慢していました。
南アフリカと、南アメリカを除いて。

過去の歴史のディテールなど、あまり覚えていない夫が、若い頃の秘書室時代を覚えていたなんて、びっくりしました。

夫の父が、やはり、役職上、いただきものが多い人。
それを我が家にくださったり、それでも余ったりして、手に負えないと、義母が、
「デパートへ持っていって、別の実用的なものと交換してもらってるのよ」と。
世間の人と、あまりお付き合いをしたがらない義母が、どこでそんな知恵を知ったのか・・・。
デパートに電話でもしたのか・・・。
当時は、聞いて驚きました。

バカラの花瓶、高級ウイスキー、知っている限りでも要らなそうなものが、5つ6つありました。
それを数日に分けて、牛込の家からバスか、タクシーに乗って新宿に出て、三越や伊勢丹で交換してもらっていたようです。

今では、信じられない話です。
そんな時代があったのです。
バブルの前のことですが・・・。

この頃、ネトフリで、バブル前の東京を描いた作品を見ているので、つい・・・。
日本のドラマでもネトフリが作ると、すごいです。
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このところ考えていること。

2024年12月05日 | Weblog
             


年なのか、近頃は、長編を書く気分になりません。
でも、30枚くらいの作品などは書いていますが、やはり書くことは、格闘であり、高揚感が湧き出ることでもあります。

来年には、30枚と5枚のアンソロジーが出版されます。
本を読むのは、やっぱり大好き。
本を読むという行為は、自分なりに、時代の空気感を自分では書いてはいなくても、きちんと捉え、自分の中で深めていきたいという思いがあるからです。

自分自身が書くということについては、今を生きる子どもたちの気持ちに、どれほど寄り添えたものが、今の年齢の私に書けるか。
そんな不安がふと、押し寄せてきて、怖いのです。

ディテールで表現される時代の空気感。
それをどれだけ、皮膚感覚で掴み取れているか。
そして、今の子ども読者にどれほど共感してもらえるかという点です。

1980年代後半、『都市の感受性』(川本三郎・筑摩書房)は、私に、その時代の、感受性をしっかりとつかまえ、学ばせてくれた一冊でした。

小説の村上春樹、映画の森田芳光、演劇の野田秀樹、マンガの大友克洋・・・彼ら若い作家たちの作品に浮上してきたものに共通するのは、「都市の感受性」とでも呼ぶべき新しい感覚なのではないか。
従来の「主体性」の神話や「リアリズム」の信仰が崩れたあとにくる浮遊的な人間像を論じ、「現代」について考える。

と、記されていましたが、あの時代の、先端を行った感受性の数々の分析。それは見事で、同時代人だった私にとって、その本は片時も離せない、「座右の書」でした。

だから今でも「ただ思いついたアイディアで書けばいい」という感覚になれないのです。
書くからには、やはり時代の空気をちゃんと背負いたいと。
文体でも、自分らしさを出したいと。
そう思うと、尚更、書けない(笑)。困ったものです。

学校や塾などの教材の2次使用には、ずいぶん昔の作品をたくさん、かなり長く使っていただいていますが、でも、中には絶版になっている本もあります。
絶版の本が2次使用というのも、なんだか不思議ですが、よく見つけてくださるものです。

そして進学塾の一冊の小冊子になっている、長編のYAなど、とてもよくまとめてあります。というか、切り取るところが、お上手です。
夫が先日も、届いた小冊子を、ソファの上に置いておいたら、それを読んで、
「なかなかいい作品だね」と。
ぷっと吹き出しました。
「一応、8刷は、いってるけどね」と。

多くは、受験問題や、塾の問題集です。
数人の大人の本の作家や、児童文学の作家たちで書いたものがあったり、様々ですが、改めて、自分の作品を読み返してみたりしています。

そして、改めて、古い作品を、よくみつけてくださってありがとうという気持ちになります。

作家デビューして、かれこれ50年弱。
その年数分、私個人としての単行本だけではなく、山のように、アンソロジーの本も書いています。

そこからも、よくいろいろ見つけてくださって、二次使用に、たくさん使ってくださるのですから、作家冥利に尽きます。


           


古田さんが、ご存命の頃、古田足日さんに誘われて、評論家の人たちとご一緒に『子どもと本の明日・魅力ある児童文学を探る』(代表編集・古田足日・新日本出版社)という本を出しました。
その本に、書籍では初めて、評論を書いています。

畑違いなのに、古田さんに励まされ、本をたくさん読み、深く研究しながら書いた評論です。
「おもしろさとはなにか?」というタイトルで、それなりに長い章のページを担当させていただきました。
「評論を書く」、とてもいい経験になりました。
それは批評眼にもつながる、発見もありました。

よく「その本、好き、嫌い」と、印象的な好きか嫌いかで、本を評する人がいますが、私は、古田さんに鍛えられたおかげか、「好き、嫌い」で本を評価したくありません。どんなに軽く言う時でも、きちんとした批評眼を身につけたいと思います。

でも近頃、私は書き手のくせに、長い児童書を書く気になれないのに、そのことに、まったく「不安」や「焦り」を感じません。

もう長編は、若い書き手にお任せ、という気分です。

今は、自分サイズの「こだわり」を描きたいと思っています。
時代の空気をちゃんと背負っている「今の問題」。

そんなふうに、気になった目線から切り取った日々の暮らしなどについて、ちょっと洒落たエッセイや、問題意識を、章を立てて書きたいなと思ったり・・・。

エッセイは、その昔、『超高層マンション、暮らしてみれば』(講談社)を書いています。
あの時は、力のあるベテラン編集者の方が、私が書いていくそばから、章立てをして、テーマをまとめ、あっという間に一冊の本にしてくださいました。
うちにいらして、いくつかの小皿に作ったお料理をつまんで、ワインを飲みながら。

すごいなあと、彼女の編集者としての才能を横目で見ながら、自分は、ただ思いついたことを、パソコンに打ち付けていました。

その時の経験があるので、まとめ方の手法など、今という時代を見据え、本屋さんへ行っては、研究しています。

先日、本屋さんで、とても参考になる新書を見つけました。
ここでは書名は書けませんが。(秘密の自分への課題なので)
児童書の本読みの合間に、付箋を貼りながら読んでいます。

それを細々と、パソコンにメモにしたり、調べたりする時間が、今は書く楽しみです。
完成はいつになるかわかりません(笑)。
自分でも焦って書き上げようとは思っていません。
楽しみながら、大切に綴っていければ、くらいの気持ちです。

そういう「自分サイズの書くテーマ」に集中して、まさに自分らしく書いていきたい世界や、手法を見つけていく。
読者を意識したとき、どんな切り口になら読んでもらえるか・・・などなど。

おとな対象と、子ども対象。
同じようなテーマを、あえて二つ、書くことも考えています。

今はまだ忙しいし、まだ仕事もいろいろあるので、もうちょっと先かな?
でもそんなことを考えるのが、楽しい。
   
            
             

話は、変わりますが、しばらく前に、畳も障子も新しくなって業者さんが運んでくれました。和室に入るのが、いい気分。

和室には、畳をウエットティッシュで拭く時以外、滅多に入りませんが・・・。

でも新しい畳の匂いって、不思議な感じです。
子どもの頃は、ちょっと嫌だったのに。
大人になったら、新しい和紙の障子紙を通して、流れてくる柔らかな日差しと共に、心がふくふくする感じです。
それは大人の感受性。
コメント
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