20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

そろそろハロウイン

2024年09月30日 | Weblog
            

            

ふたつきに、一度くらい、カインズに、生活用品を買いに行きます。

そしたら、お店はもう、ハロウイン準備。

夫がアメリカに赴任していた頃、玄関をトントンと、近所の子どもたちにノックされ、
「Trick or treat!」と言われたらしいのですが、お菓子がない。
慌てて、息を潜めて居留守を使ったという話を思い出します。
うふふです。

うちは、カインズに行くと、ウエットシートの拭き掃除用のをいくつも買ったり、ゴミを入れるためのサイズ違いのビニール袋をいくつか買ったり・・・。

でもキッチンをリフォームした時、ゴミ入れを収納できるようにしました。
ですから、必要な時は、ガラガラ引っ張って引き出すと、分別用の、ゴミ袋が並んでいます。
そこにそれぞれ入れて、いっぱいになったら下のゴミ置き場に持っていけばいいだけです。
リフォームしてから、ゴミ捨ての簡単なこと。

シートの床拭きも、これで雑巾がわり。
使ったら、捨てて終了。
本当に便利になりました。

白い大理石の、キッチンシンク。
真っ白でピカピカです。

トマトスープなようなものを、流して洗ったあとは、すぐにクレンザーで、ゴシゴシ流します。
何かの痕が残らないように、お台所に立った時は、後片付けをして、ピカピカにするまでが流れです。

一連の流れが終えると、気持ちも清々して、さて、就寝時間となります(笑)。

札幌のUさんのとことん、綺麗にお掃除される、お姿には、到底及びませんが・・・。
それなりに、ということで(笑)。
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彩樹展

2024年09月29日 | Weblog
             

今日は、有楽町の交通会館の1階で、今日から始まる「彩樹展」にお邪魔します。

豊田久美さんの、鉛筆の細密画。
昨年も拝見しましたが、素晴らしい、ファンタジーの世界です。

今日から10月5日までということで、初日に伺います。
13時からと言うので、その前に、銀座・伊東屋でカレンダーフェアでカレンダーを買ったり、銀座アスターでランチをしたり、私のお洋服を買ったりしたら、交通会館に、ちょうど1時すぎごろになるかな・・・。

夫も一緒ですが、夫は午後から整骨院の予約があるそうです。
ひと足さきに帰ります。

開廊が1時すぎと伺っていたので、ちょうどいい時間になりそうです。
久美さんにもお目にかかれるとか。
また今年も彼女の、物語ではなく、素晴らしい絵の世界に出会えるのを楽しみにしています。
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栗の季節到来

2024年09月28日 | Weblog
            

三越に行ったら、今年も出ていました。
恵那・寿やの「栗きんとん」

日持ちをしないのが、玉に瑕。
三越の人も、
「この季節に、一度は食べたい栗きんとんですね」と。

朝入荷して、夕方前にはもう、売り切れだそうです。
誰もが、考えることは一緒です。

でも美味しいです。
やっぱり、恵那の栗きんとん。

昨日は美容院に行ってきました。
男性美容師の方に、褒めていただきました。
なんで、そんな話になったかというと、

老後の話を先日、マンションでしていただき、うちはマンションのお部屋も、子どもたちに必要なものを持って帰ってもらい、あとはプロの方に全て廃棄して、綺麗に空っぽにしてもらう、そのお願いをもうしてあります。「その折はよろしく」と。
銀行関係も全て、子どもの名前を書いて、免許証だけ持っていけば、自由にできるようにしてあります。

基本的には、自分たちの体をちゃんとすることが一番大事。
歯の二ヶ月に一回の検診。かかりつけのクリニックで、折々に頸動脈エコーや、腹部エコー、血液検査をしていただき、カーブスで運動。
そうして自己管理をしながら、そのあとは、子どもたちがすんなりとできるようにもう準備済みだと話したのです。

そんな話をしていたら、「カトーさんのような親だったらよかったな」と、褒めていただいたのです。
「人の話だから、そう思うだけですよ。(親の心、子知らず)っていいますでしょ。店長さんのご両親も心を砕いて、お育てになったと思いますよ。でも子どもって、過去のことなんかほとんど忘れて、自分の都合のいい過去に塗り替えてしまうことが多々あるんですよね。だから幾つになっても親に不平不満を抱きます。親の苦労など、気づこうともしませんしね。悪いのは全部、親」(笑)と、そんな話もしました。
「カトーさんのオタクはそうではないでしょ」
「いえいえ、え、と驚くような、過去認識をしていて、恨まれたこともありますよ」

それから、もう一つ、気になるのが、お髪のことです。

90歳をいくつか過ぎて、もし、ここまで来られなくなったら、お髪は、どうしたらいいのかしらと思っていたので、聞いてみました。
「カットの出張にご自宅に伺うって、時間を作り始めているんです」と。
「え、じゃあ、いずれパーマをやめてショートにしたら、自宅まで、夫と私、二人のカットにいらしていただけます?」
「はい、喜んで。でもまだ、まだずっと先の話ですけどね」と、笑いました。
90歳近くになったら、パーマをやめて、ショートカットにして、シルバーカラーにして・・・。
話しながら、それはそれで、楽しいかもしれないと思いました。

「未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん」
それが人生というものです。

よーくわかっているのに、今から準備だけはきちんとしておきたい。
せっかちな私の性分です。
あんまりせっかちになり過ぎて、おっとっと、と踏み違え、間違って死なないようにしなくては・・・(笑)。
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「子どもと読書の委員会」リモート会議

2024年09月27日 | Weblog
            

今夜は、7時から8時半まで、リモートで、日本児童文学者協会の「子どもと読書の委員会」の会議だそうです。

お若い方たちが、すごく頑張ってくださっているので、私は、ほぼ、お話を伺っているだけかもしれません。
まさに、うれしい世代交代です。

この薔薇の花。
本物です。
「子どもと読書の委員会」は、こんな薔薇のような委員会です。

でも終了8時半。
近頃、児文協の会議も、パッパと効率よくやっているので、ありがたいです。

日頃、私は10時には就寝時間。
皆さんは、まだ、夜の序の口の時間なんでしょうね。

ですから、これくらいの時間に終えていただくのは、なんともありがたいことです。
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ハンドグリップ

2024年09月26日 | Weblog
             

先日の講習会で、あまりにも握力がないので、握力増強とかいう、「ハンドグリップ」というのを買ってみました。

強度のレベルがあるようで、一番弱いレベルなら、ぐいと、最後近くまで握れます。
でも強度を上げると、箸にも棒にもかかりません。

夫が会社へ行っている時、例えば、トマト缶。ツナ缶。
そうした缶詰のプルタブを引っ張ろうとしても、途中までしか開きません。
それで断念しては、缶切りで、カコカコ開けます。

やはり握力が弱いんだなと、残念な気持ちになります。
右手の骨を8つくらいに折った時は、たまたま割れた部分がくっついていたので、このままくっつけましょうと。

(この話、編集者や友人から、何度も聞かれては話しているので・・、そのうち、その話になると「その話、ネタ?」なんていう、編集者の方までいて(笑)、しつこいのでこの辺で)

それで固定したまま、三角巾で釣っていて、お料理するときも、包丁を使えない。
パソコンで仕事もやらなくちゃいけないのに、右手が固定。

それで変な格好をして、指先だけ、キーボードに伸ばして打ったりしていたら、そのうちに腱鞘炎になってしまいました。

腕のリハビリに通っていたクリニックの、若いお兄さんたちが、ちょっと上げるだけで冷や汗が出るくらい痛いのに、上までぐいっと上げます。
思わず、
「拷問リハビリ〜!」
なんて、行くたびに叫んでいたので、みなさん、面白がって
「今日は、カトーさん、僕、やります」と。
リハビリルームのどんよりとした空気が、私の叫び声で、一瞬、ふわっとゆるみます。
それを、みなさん、面白がってくれました。
背中に電気を当てていた、おじいさんたちや、おばあさんたちまで、楽しそうにクスクス笑ってくれました。

そうなると、自分でも「拷問リハビリ〜」と叫ぶのが、私の役割のような気がしてきて、行くたびに、その役割を果たしていました。

その時に、腱鞘炎の治し方も、お兄さんに教えてもらったりしたのですが、結局はお風呂で揉んだり、自己責任。

腕の骨折もすぐ骨がついて、まっすぐ上にあげられなかった手も、ついとちゃんとあげられるようになり、それで行かなくなりました。

先生は「もう一月、いらっしゃい」とおっしゃり、お兄さんたちも「もう一ヶ月、カトーさん、空気を和ませに来て」と言われましたが、私も忙しい身。

そのままになってしまいました。
それで余計に握力が弱いのです。

テレビでもみている時に、これで、握力強化を図れば、缶詰のプルタブも簡単に開けられるようになるかもしれない。
そんな野望から、これを買ったのです。

さて、結果はいかなることか・・・。
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今夜はペンクラブ

2024年09月25日 | Weblog
            

写真はリアドロの「ジャズ」

今夜は、日本ペンクラブ・「子どもの本」委員会です。
私は、リモート参加です。

昨日の、絵本テキスト大賞の結果発表を、雑誌『日本児童文学』11~12月号に掲載するために急いで書かないと、雑誌の締め切りが迫っています。

毎年、時間に追われながら、童心社の橋口編集長に確認していただき、お名前など間違えがないか、チェックしていただき、雑誌編集部にお送りします。

それに今週は、カーブスに、一回も行けていません。
水、木と連日、朝一番に筋トレをしてきます。

と、そんなわけで今日はリモートで、お話を伺います。

議題もたくさんあるようです。
でも、その後、恒例の、同じく茅場町にある居酒屋さんで慰労会。

あ〜、ビー玉がコロコロする、サイダーを、飲みたい。
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絵本テキスト大賞・最終選考

2024年09月24日 | Weblog
          

           

今日は、絵本テキスト大賞の、最終選考委員会です。
写真は、童心社の社屋と、KAMISHIBAIホール。

この建物の前に立つと、心豊かな気持ちがします。
まずはシンボルツリーの、写真右上の、やまぼうしの木。
花が咲く頃は、また一段と、美しいです。
自己主張が強くないのに、存在感がある・・・・。
そんなシンボルツリーです。

ホールの中も、木漏れ日が差し込み、温かでやさしい空間です。

今日もこちらにお邪魔して、絵本テキスト大賞の、選考委員会です。
応募総数は、今年も1000編を超えました。

さて、今年は大賞が出るでしょうか?
発表は、10月になって童心社のホームページと、日本児童文学者協会のホームページをご覧ください。
また雑誌『日本児童文学』11〜12月号では選考内容などを書いたのを掲載していただきます。

・お電話での児文協事務局へのお問い合わせは、ご遠慮ください。

選考委員・内田麟太郎・浜田桂子・加藤純子・橋口英二郎(童心社取締役・編集長)(敬称略)
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昨日の夕暮れ

2024年09月23日 | Weblog
                         

昨日の夕暮れ。
上は、重たい黒い雲。
下は夕焼け。

絵画のような、世界が広がっていました。

連休最後の日は、お気に入りのパスタ屋さんへ。
日本橋・三越の近くです。

三越本店は、新館の10階以外は、まるでダメ。
ランチで、年中、コース料理を食べる気にもなりません。
それで見つけた、近くのお店。

秋のお彼岸の中日を過ぎたら、朝晩が、急に涼しくなりました。
昨夜は、エアコンなしで眠れました。

でも、湿度が高く、昼間はエアコンなしではいられません。

これから毎年、こんな状況が続いたら、どうしようかしらと思うくらいの蒸し暑さ。
もう、うんざりです。
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昨日の話

2024年09月22日 | Weblog
            

写真は、リアドロの「バットマン」。
すごいリアルです。

昨日は、マンションの長寿サポート支援の講演会。
マンションのコミュニティ委員会の人たち、すごいです。

企画力・行動力。
あれだけたくさんの専門家の皆さんにお越しいただいて、様々なお話を伺いました。

「よし、自分でちゃんと生きるぞ」という思いが、沸々と湧いてきました。

終えた後、夫が、通っている整骨院ではなく、別の人気の整形外科の話を、私の知り合いに、夫も教えていただきあれこれ、おしゃべり。
勉強になりました。

私の腕の握力。
サイテー。
骨折の影響で、その後、腱鞘炎になってしまったりで、全然お話にならない数値。

「私ね、84歳なんですよ」
「ええ!!年齢、おっしゃらないほうがいいですよ。姿勢もいいし、颯爽と歩いていらっしゃし、お若いし。贅肉なんか全くない」
「いつもは年齢を掲げて歩いているわけじゃないんですけどね。聞かれたから」と、笑い。
フラダンス、吹き矢、カーブス。噂ではお顔のエステも。
皆さん、すごいです。

90代の方が
「私、握力、70歳でした」と。
「ええ!!すごい。このまま、かる〜く100歳以上までお元気でいらっしゃいますよ」と.。
その方のお嬢さんが、いつでしたか、エレベーターに乗っていらしたことがありました。
「お母様のところにいらしたんですか?」そう伺ったら、
「ええ、でも月曜は体操、火曜は太極拳と、私よりずっと元気で、私の方が先に死にそうです」と、エレベーターで笑いころげ・・・。

皆さん、驚くくらいお元気です。
「私ね、介護認定って、どうしたら取れるのか、それを知りたいんですよ。90を過ぎても、介護認定も、出してくれない。急に具合でも悪くなって、すぐにヘルパーさんが来てくれるわけでもないし」

やはり、皆さん、ご自分の、この先について、考えていらっしゃるようです。

いろいろな方とおしゃべりをして、気がついたら、一番最後になってしまいました。
でも昨日は高島屋で、お夕食用のお弁当も買ってきたので、フルーツを用意しただけでした。
手抜きで、楽ちんな1日でした。

勉強になって、おしゃべりをして、ポジティブに生きていらっしゃる皆さんから、パワーをいただいた、楽しい1日でした。
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長寿サポート支援

2024年09月21日 | Weblog
             

マンションで、今日は午後から「長寿サポート支援」について、理学療法士5名の方と、社会福祉士と保健師の方2名。
たくさんの方々がいらして、講義や、実践などについて、お話くださるそうです。

一応申し込んでおきましょうかと、夫と二人分を申し込みました。
「動きやすい服装と靴。飲み物持参、と明記されています)
お知り合いの方々も、数人、ばったりお会いした時「参加されるでしょ?」と確認しあい・・・(笑)。

認知症についてのお話などがあるようです。

今日は、日本橋高島屋でランチをして、早めに帰ってきて、集会ホールに行きます。
でも、マンションも、ご高齢の方が多くなってきたので、こうした企画が催されることになったのでしょう。

健康オタクなので、食事や運動や、それなりのことはわかっているつもりですが、一応・・・。

老後の計画も、まだ先の話なので、自分たちの思考の範囲ではありますが、緻密に立てています。
老後になったら、子どもたちのお世話になろうなどと考えている友人は、今時、ほとんどいません。

かかりつけのクリニックの看護師さんに、マンションの介護サポート講演会の話をしたら、
「カトーさんご夫妻は、まだまだ先だと思いますが、一度しっかりと、流れを勉強しておくのは大事ですね。私も聞きに行きたい」
なんて、笑っていました。

「この年齢になっても、二人ともずっと自立して、仕事をし続けて頑張っているんだから、すごいよ」
と、先日も、チャットをくれた子どもに言われました。

子ども達が、立て続けに結婚したばかりのときは、すごく不安がありました。
なにが不安だったかというと、パソコン関係のことです。
仕事と直結しているので、余計、不安でした。

その昔、夫はアメリカへ駐在していた40代の中頃からWindowsのパソコンを使っていました。でもやはり年中、躓いては、アメリカで、専門家に電話して相談していたようです。
1990年代ですから、最先端の部類だったでしょう。

私が、ワープロから、パソコンに移行したのは、子どもたちが結婚する数年前です。

大学生だった頃、息子は、発売されたばかりのMacを使っていました。(下)
 
          

しばらくして、「Macにしたら僕が教えられる」というので、家族全員、夫は会社のWindowsとは別にプライベートはMac。
娘も私もMacのパソコンを買いました。


            

(写真上が、最初に買ったMac。可愛かった)
当時は、躓いては、子どもたちに教わっていました。
パソコンの操作は、本当に大変でした。
その二人が、2年立て続けに結婚していなくなってしまいました。
パソコンの先生が、二人とも、いなくなってしまったのです。

人生の中で、最も喪失感に襲われた時期でした。体重は2〜3キロ減り、毎朝、意味もなく鼻血がでて・・・耳鼻科では異常なし。

当時、作家の浜野卓也さんがお亡くなりになって、そのご葬儀に参列した後、作家の友人たちと、式場のそばにある目黒の天恩山五百羅漢寺で、五百羅漢像を見てこようとみんなで行ったとき、みんなに「痩せた、痩せた」と言われたことを、今でも覚えています。

そうした先生(子どもたち)のいない生活に慣れるのに、半年くらいはかかりました。
パソコンもメールとワードしか使いませんでした。そうすれば、ワープロと一緒です。

ところが調べているうちに、子どもに聞かなくても、方法はあるとわかりました。
銀座のアップルにディスクトップの、写真上の、コロンとした形の私のパソコンを持ち込み、教えてもらう。スケルトンのエレベーターで行った2階にある「Genius Bar」というところで、予約順に相談に乗ってくれました。
その間に、何度か新しいパソコンに買い替えましたが、銀座・アップルが、引き受けていろいろやってくれます。

ここ数年は、電話でパソコンの画面共有をしながら、細かく、場合によっては、2時間近く相談に乗ってくれるので、助かります。

家庭を持って、生活者の視点を持ち始めた頃。
当時、糸井重里が作った、西武デパートのキャッチコピー「おいしい生活」。
あのコピーは、それまでの暮らしの概念を、リノベートしてくれました。

社会学者の上野千鶴子は、このキャッチコピーが世に出た当時、「差別化の上下を問わないヨコナラビの基準が、これほどみごとに表現されたものはない」と語りました。
また、大塚英志は、「消費行動において上下間の差異の根拠を単なる記号上の差異に置換することで、「階級」そのものを消滅させる目論見を見出した」と言いました。

そうした言葉は学園紛争の中で青春を過ごした私たち団塊の世代にとって、問題意識を両手に掴めないくらい持っていた頭をクリアにしてくれました。
生活者になって、立ち止まって思考した、新しい生き方の象徴のように思えました。

誰もが横並び。
格差もない、あの糸井重里の「おいしい生活」というコピーで私たちは、暮らしも、消費生活も、これまでの生活から新しくなっていく予感にワクワクしたものです。

そうした価値観で親になっていった、私と同世代の友人たちは、誰もが、勝手に、子ども達の生活に土足で踏み込むようなことをする人はいません。
結婚した子どもたちの暮らしを、何より尊重しています。

個と個のつながりです。

ただ、頼られた時は、じいじ、ばあばになって奮闘しましたが。
孫たちが大きくなれば、それもなくなります。

この春。パソコンを何台めかに新調したときは、息子が、授業が休校で、リモート会議だけの日に、わざわざお昼頃に来てくれて、全てやってくれましたが・・・。

アップルなどに相談してできるものは、全て自分たちで解決してきました。夫はMacノートにした時、二度くらい買い替え、自力でやっていました。

やれば、できるものです。

でもそういうふうに、これまでずっと自立して頑張り続けて生きてきた親の姿を、改めて「すごいよ」なんて言われると、頑張ってきた甲斐があるというものです(笑)。
背筋が伸びます。

今は、そういう方が多いです。自分の人生には、最期まで、自分で責任を持つ。
そのためにも、こうした学びが必要なのでしょう。

施設に入るというのが、一番、楽な方法なのかもしれません。
でも日々の暮らしまで、ある意味、システム化されるのは嫌だなと思います。

「もし、一人、残されて、もう、いよいよダメだと思った時は、高齢者緊急連絡用ALSOKに入って、それを首に下げていて、そのボタンを押すよ」と、夫が。
そうすると、ALSOKから、救急車や、登録しておいた子どものスマホや、担当のヘルパーさんに連絡が行くそうです。
私も、そうします。

でも、結局、こんなことをぐだぐだ書いても・・・。

「未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん」
それが人生というものです。

ですから、その時、オタオタしないように、体を鍛えたり、準備をしたり、全ては、単なるトレーニングだと思えばいいことです。
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