Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

仰げば尊し

2009年03月06日 | 学校生活
昨日16時30分,卒業証書完成! いよいよ今日は卒業式。あいにく朝から冷たい雨が降り続いているが,生徒達の心に暖かさが残るような式にしたいものだ。




これが式次第,小中学校と違って高校の卒業式はかなり形式的・儀式的だ。

 第1のヤマは卒業生の呼名,これが一番緊張する。生徒達の名前を間違えるわけにはいかない。一人でも読み飛ばしてしまったりしたら,申し訳ないことになってしまう。主任であるsunQは固唾をのんで担任の先生達の動きを見守る・・・・ 全日制317名,定時制18名の呼名が無事終わった。

 続いて校長式辞,来賓祝辞 話される方は,苦労してつくっていらっしゃるのだろうけれど,式が終わったら生徒は誰も覚えてないだろうなあ~などと不遜なことを考えつつ拝聴,この学校は定時制とともに式を行うため,来賓の人数が多く,各スピーチと来賓紹介が終わるまでに40分くらいかかる,長いぞ,長すぎる!

 ようやく生徒の送辞・答辞,やっぱりここいらへんから式の雰囲気が高まってくるよね(今年の答辞は作者に力が入ったのか,13分もしゃべっていた)。

 クライマックスは式歌・校歌。 唄が聞こえると,sunQはもうパブロフの犬の涎のごとく条件反射的に涙が流れてきてしまう(後で女子生徒から「先生泣きすぎでしょ」と言われた)。

 ところでこの式歌(惜別の歌)だが,いつの頃からか「仰げば尊し」が使われなくなっている。これは先生を敬うことを強制してはいけないという配慮からきているのかな?でも歌詞を3番までじっくり読んでみて欲しい。別に師を賛美するような内容は一言も書いてない。

 旋律の美しさ,歌詞の内容 卒業のお別れにこれ以上ピッタリの歌はないんじゃないかな。この美しい歌を卒業式の日に歌わせる機会を奪ってしまうことこそ,悪しき強制なのではないかとさえ思う。

 幸い私の学校では,この歌が式歌だ。生徒達は1番と3番を高らかに歌ってくれた。本当に感動的だった。


 仰げば尊し 我が師の恩 

教えの庭にも はや幾年

 思えばいと疾し この年月

 いまこそ別れめ いざさらば

 朝夕慣れにし 学びの窓

 蛍の灯火 積む白雪

 忘るる 間ぞ無きいく年月

 今こそ別れめ いざさらば


サヨナラ エース君,要君,粒高君,そして日誌には登場していないいたくさんの生徒たち。

先生は、君たちに対してもっともっと厳しく接するべきだったのではないかと今後悔している。そうしたなら,君たちにもっともっと強い力を身につけさせてあげられたかもしれないから。

でも君たちの先生でいられたことは,本当に楽しく幸せだった。どうもありがとう!

That's all I can teach you in this school. Good luck.


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする