Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

物干し台の思い出

2009年10月09日 | ノンジャンル
台風18号襲来!日本列島を大混乱させた昨日,息子が38度の発熱。病院で検査を受けるとインフルエンザの陽性反応が出た。ついに来たか,帰宅後妻も微熱が出てきたという。まずい,高校生の娘は来週中間テストと修学旅行を控えている。早速妻と息子は別室に隔離,sunQが家事と看病をすることになった。

今朝は学校に連絡を入れ,年休をもらった。さて,まずは洗濯だ。台風のため洗えなかった衣類・シーツ・タオルなどためにたまっている。


洗濯機を回すこと4回,室内外に干す場所を探し乾かすが,普段使っている物干し台だけでは足りない。庭をぐるりと見渡すと お,良い物がある。こいつを使おう。



古ぼけた木材に釘を打ち付けたこの支柱は,私の手作りのもの。もちろん最初から物干し用につくったわけではない。実は息子が小学生の頃,庭で走り高跳びの練習をするためにつくったものだ。

高さ80センチから130センチまで5センチきざみに釘を打ってあり,そこにバーをかけるしくみになっている。小学校の陸上大会が近づくと庭でよく練習してたっけ。中学に入ってからは,使うこともなく雨にさらされ,ところどころ腐りかけている。懐かしいなあ。

実はこの走り高跳び練習機には原型がある。今から40年近く前,まだ小学生だったsunQのために,当時中学生だった兄が同様の物を作ってくれたことがあるのだ。

小学生の頃の私は,かけ足が遅く,不器用で球技は苦手,体も固くマット運動はダメ,と体育ダメダメ少年だったのだが,授業で走り高跳びをやってみたら,たまたまクラスの真ん中より上ぐらいの記録を出せ,とても嬉しかった。「もっと跳べるようになりたいなあ」と兄に話したら,「じゃあ練習してみたら」と件の支柱を苦労して作ってくれたのだ。

朝に夕方に,暇があると庭でピョンピョン跳んだ。助走の早さ,踏切のタイミング,送り足のあげ方,工夫するポイントはいくつもあった。

工夫すると記録が伸びる→嬉しい→また工夫する→また記録が伸びる
「技術をいくつかの過程に分解して習得すること」や「目的を考えて練習方法を工夫すること」はこのとき覚えた。

その後体育ダメダメ少年は,6年生のとき地区対抗陸上大会で学校の代表として125センチを跳び,4位の賞状を手にした。人生で初めて運動で表彰されたのだ。このときの嬉しさは一生忘れない,卓球選手として指導者として自分の原点となっている。

洗濯物と格闘しながら,そんな懐かしい思い出にひたっていると,もう午後。昼食を食べさせたあとに検温すると,息子も妻も熱が下がってきたようだ。良かった。

乾いた洗濯物をとりこみながら,あらためて思う「すべては兄のおかげかもしれないなあ,」。今は故郷の新潟と千葉で離れてしまい,年に1・2度しか会えないが,今晩にでも電話かメールかしてみようかな。










コメント (2)
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