Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

再会

2023年07月08日 | 理科

 新職を初めて2週間だが、今のところ仕事は週1~2日だけなので、生活に随分余裕ができた。

NHKの朝ドラ鑑賞も、毎日リアルタイムで見ている。

今シリーズの「らんまん」は植物学者の牧野富太郎がモデルだという。

                                                                                   https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/

実はSuさんの出身大学には、牧野富太郎博士ゆかりの施設がある。

https://www.biol.se.tmu.ac.jp/herbarium/

といっても学生時代のSuさんは、生物学科の学生のくせに植物分類にはまるで興味なかったので、ほとんど縁なく過ごした。

 それでもドラマの中で描かれる研究の世界は、私が体験した生理化学研究と通じるものがあり、少し懐かしさを感じつつドラマを楽しんでいる。

   そして今週、ドラマはもっと懐かしいものと私を再会させてくれた。

それは「ホウライシダ」

  第14週「らんまん」の週タイトルとなった植物だ。

学名を Adiantum capillus-veneris L. という。 そう、和名のホウライシダより学名のアジアンタムの方が園芸品種名にもなっていて有名だと思う。

大学時代のSuさんの専攻は植物生理化学、そして所属している研究室で扱っていた素材が、かのホウライシダだったのだ。

研究のときにはこの植物体そのものではなく、植物体の胞子を発芽させたものを顕微鏡で観察していた。

発芽したばかりの細胞に、様々な光を照射し細胞分裂や伸長に与える影響を調べる研究なので、作業は常に狭い暗室の中、仄かな安全光(緑色光)下で行っていてチョー地味な毎日だった。

 マイナーな分野ではあったが、ウチの研究室は世界の最先端を走ってるという誇りをもって頑張っていた。

けれども、暗室にとじこもってシダを相手にする日々はやっぱり辛くて、日の当たる教室で若者たちを相手にした方が自分には向いているのではないか?と悩み、結局高校教師の道を選んだのだった。

 そんな思い出深いホウライシダ… 今日思い立って探してみたら、アパートの近くですぐ見つかった。

水抜き穴から顔出してる緑に注目

観葉植物として市販されてるものより、葉が大きくイチョウの葉のような形をしている

大学時代、自分が青春を賭けていたものは卓球、そしてもう一つ・研究。そのもう一つと再会できた嬉しい週末でありました。



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