Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

訃報

2008年07月15日 | ノンジャンル
 大切な友人を亡くした。

科学者を目指していた大学生の頃,難しい講義や実験に一緒に取り組み,家族より,恋人より長い時間を共に過ごした生物学科の仲間。

我々の同期は劣等生ばかりで,みな横道に逸れてしまったが,彼だけは科学者の道を歩んでいた。これからも多くの論文を書き,多くの学生達を指導していくはずだった。

 喪主の席に座っているのは,彼の妻。彼女も同期の仲間の一人だ。生物学者らしくちょっと変わり者の二人はちょっと変わり者であるが故に,互いに最高のパートナーだと私たちは確信していた。

仲の良い二人は,これからも何回も一緒に旅行に出かけ,何回もレストランで食事をし,お気に入りのワインをかたむけるはずだった。

 健康のためにと,大学まで40分ほど歩いて通勤していた彼,その日もいつも通り「いってきます」と出かけた。夕方にはいつもどおり「ただいま」と笑顔で帰ってくるつもりで・・・・。

 しかし十数分後,通勤途中の路上で彼は突然に倒れ,救急車で運ばれた・・・くも膜下出血・・・呼吸停止・意識不明。懸命の治療が行われたが,彼は意識を取り戻すことなく数日後息をひきとった。

 この世の中に悲しい別れはしばしばある。けれどもなんの前ぶれもなく,「行ってきます」が最後の言葉になってしまうなんてあんまりだ。

 大阪市阿倍野区の小さな葬儀場,こみあげる悲しみをこらえながら喪主のあいさつをする彼女の姿が涙でにじんでくる。悲しい,悲しい,本当にせつない。
 



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1 コメント

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Unknown (蜂 吾郎)
2008-07-23 16:51:00
かけがえのない友人のご逝去を心よりお悔や
み申し上げます。

忙しさにまぎれ、ついつい自分の健康を御留
守にしがちです。

大事に至る前には何らかの前兆があるもので
す。

小さな体調異常を簡単に考えないようにしましょう。

厄年を過ぎると体は確実に衰えて来るものです。

友人の死を明日は我が身と考え、日頃の健康
管理をしっかりしましょう。


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