折にふれて

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銀座ホコテンの記憶

2019-07-15 | 語りかける街

 

梅雨空が続く東京での週末、

ふと思いついて出かけた銀座の歩行者天国。 

やがて40年ほど前、歩行者天国は魅力的な街の光景で、

ここ銀座はもちろん新宿や浅草など大きな繁華街に

ただ気兼ねなく車道を歩くことを目的に出かけたものだった。

ところが今では、開催しているところといえば銀座を含め数か所でしかないという。

歩行者天国はモータリゼーションの進展とともに交通事故死がピークとなった1970年頃、

歩行者の安全と快適性のために推進されたものだったという。

「天国」という呼称も相まって数十万人もの人出を記録したこともあったというが、

反面、規制による交通渋滞を引き起こしたり、秋葉原の大量殺傷事件に見るテロへの警戒など

運営上の諸問題が露見し、次第に開催が下火になっていったようだ。

銀座の歩行者天国もすでに「見慣れた光景」としか映らないのか、

訪れるごとに人が少なくなっていくように思える。

しかも往来する人のほとんどが外国人というのも

華やかだった記憶を持っている自分にとっては寂しい限りだ。

 

 

さて、この日の歩行者天国。

Sony α7R3  FE2.8 16-35 GM (35㎜ ,f/5.6,1/40sec,ISO100)     Lightroom +Photoshop CC

 

 

東京は厚い雲に覆われ、時折り雨が横殴りに吹き付けてくる。

しかもやがて夕刻を迎える時間帯。

そのせいで人出もずいぶんと少なく、なんとなくさみしい「天国」だった。

しかし、せめて写真くらいは、と明るめに、そしてポップな街に仕上げてみた。

行き交う人の明るい笑顔に活気あふれる街の表情。

そんな財産ともいえる記憶を手繰りながら。

 


 Bryan Adams - Heaven (Official Music Video)

 

 

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