はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

赤い町並みの吹屋を訪れました(後)

2022-10-29 18:17:17 | 知らない街をぶらり
赤い町並みの吹屋(ふきや)の町をぶらりとしています。


坂を上って行くと赤銅色の石州瓦が美しく見える場所がありました。




統一感のある町並みです。




坂を上って来た目的は、この建物でした。




旧吹屋小学校校舎です。




明治42年に本館が完成したそうです。




10年ほど前の平成24年まで国内最古の木造校舎として使用されていたそうです。




再び吹屋の町並みに戻って来ました。




初めて吹屋の町を訪れましたが、もっと人が訪れてもいい場所だと思いました。しかし、アクセスとなる道路が狭いので、道路の整備が望まれます。





せっかく吹屋を訪れたので、ベンガラ館に寄ってベンガラの勉強をしていくことにしました。




もともと銅山だったことが大きく関係しているようで、捨石だった硫化鉄鉱から偶然発見されたそうです。




様々な過程を経て生産されるということがよく分かりました。




ベンガラは江戸時代の中期に初めて吹屋で生産され全国に送り出されて行きました。そして、九谷焼、伊万里焼などの赤色、輪島塗などの漆器、家屋の塗料などに使われました。





最後に訪れたのは山城といってもおかしくない、広兼邸です。吹屋の中心地からは車で10分ほどです。




広兼家はローハ(ベンガラの原料)製造で巨大な富を得たそうです。




この屋敷は江戸時代後期に築かれました。映画「八つ墓村」のロケ地にもなったそうです。




今回の備中の旅では、はじめて備中松山城とその城下町を訪れ、そして吹屋の町も訪れました。
どちらも行って良かったと思えるところでした。
また、どこかで素敵な町を見つけたいと思います。


※訪問日 2022.10.20