必死に向き合う男を描いた感動作!
第51回江戸川乱歩賞受賞作。
………………………………帯より
少年犯罪を題材として扱っていて、
少年法の問題点、
贖罪という重いテーマ。
込み入ったストーリー展開、
緻密な構成、そして張り巡らされた伏線。
登場人物、特に女性の名前がなかなか覚えられず、
頭の中で混乱してしまい、
前ページに戻り確認することがたびたび…。
我慢仕切れずラストをちらっと
読んでしまい、←(よくあるんです。)
自分の弱さに少し後悔もありましたが、
ある人の過去を知った位では、
余り影響はなかったようです。
少しぐらい先が分かってしまっても
そこに行くまでの多様な人間関係。
そして隠された秘密の過去。
ラスト近づくにつれ
複雑に込み入って
2転3転するストーリー。
後半はもう息つく間もないくらい。
読み進めていくうちに
いつのまにか、無意識のうちに、
かすかに予想していたような、結末。
一体、誰が何の為に?
ミステリーとして推理要素もたっぷり。
同じ様なテーマの東野圭吾、
〔さまよう刃〕の方が
重厚な気がしましたが、
この本は単純ではない、
ストーリーの構成に、
また別の魅力がありました。