幼なじみの3人。
25年の歳月を経て、
秘密の暴露に関する脅迫状が
3人のうちの一人の明子、
その彼女の夫に送付され、
それがきっかけとなり、
互いに巡り会うことになる。
大阪時代の3人、
設定場所は想像可能な地域なので
物語に入って行きやすく、
親しみを持つことが出来ました。
逆に大人になってからの
物語の大部分を占める広告業界は、
少し遠いところにありすぎて、
初めの頃は、読みづらいものがありました。
でも、読み進めて行くうちに、
結構、展開にスリルも伴ってきて、
広告代理店の、内部事情に関する部分も、
段々と面白くなってきました。
広告業界の競合の箇所などは、
先を読みいそぐ気持ちになります。
新宿公園の爆発、
〔テロリストのパラソル〕に登場した、
なつかしい人物が、再登場します。
ラストに向かって進んで行くにつれ、
面白さが増してくる物語の構成は、
さすがだと思いました。