花ごよみ

映画、本、写真など・

幸福な食卓 (瀬尾 まいこ )

2007-03-06 | 本 さ、た行(作家)
映画を見て、本を読みたくなりました。 

読みやすくて そして心が  
和む、温かみのある文章。

おかしくなった「家族」のあり方。

“父さんは今日で父さんを辞めようと思う”
父さんをやめる宣言。 
冒頭の一行、インパクト強いです。。

父親の自殺未遂。 
これは本を読んでも、
理由はやはり、分かりづらかったです。

母親の精神的苦悩。
母親の家出、
こうするほかは自分を 
保てなかったんでしょう。 

兄は、大学へ進学しないで農業。 

いずれも個性豊かな人物設定ですが、
特に直ちゃんは魅力ありました。 


映画を先に見ていてどういう風に、
進行していくのか分かるのに、
クライマックスに近づくにつれ、
ドキドキが…
映画もでしたがラストを変えたい。

なぜ…という気持ちがあります。
このままでは、当然のことながら
泣けるけれど…。 

兄、妹、父親、母親、
根本ではこの家族は
お互いがしっかりと結びついている。

ひとりぼっちで生きているのではない。
きっと自分のことを見ている人、
思ってくれている人がいる。

重苦しさを感じさせることなく、
優しさ、心の柔軟さを 
思い起こさせてくれる作品でした。




コメント (2)
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