ごく平凡な家族。
どこにでもありそうな家族が、
子供の事件を契機として
行き場を失ってしまう。
事件に直面したときの心の弱さ。
破綻してしまった家族が
次第に追いつめられていく様が
描かれている
この家族の、愚かで醜い判断。
人間性も感じられないほど…。
余りにも身勝手で気分が悪くなる。
耐え難い自己保身。
この家族と対応して描かれている
加賀刑事と、死の淵にある父親の関係。
こちらの家族には愛があって、
それでいて悲しく寂しい。
平行する二つの家族のストーリーが
うまくつり合いをとりながら
物語に奥深さを与えている。
ラストの展開は読めなかったけど…。
最後の所で救いの場を提供しています。