花ごよみ

映画、本、写真など・

佐伯祐三展  -パリで夭逝した天才画家の道-

2008-09-22 | 美術

9月9日(火)~10月19日(日)
大阪市立美術館(大阪市天王寺区)


佐伯祐三展の入り口。

彼岸の入りということで、
天王寺にあるお寺まで出かけました。

帰りに、すぐ近くの天王寺公園にある、
大阪市立美術館に寄ってきました。

大阪出身の洋画家、
佐伯祐三(1898-1928)が没して80年、
これを記念して、
彼の学生時代から晩年までの、
作品約120点を展示しています。


〈自画像〉
自分の内面を
見透かすような自画像。



〈立てる自画像〉
削られた顔の部分。
衝撃的な絵です!

裏面には〈ノートルダム(マント=ラ=ジョリ)〉
両面に描いています。
両面って、一枚で2度楽しめるって感じです。

セザンヌ風な作品をヴラマンクが痛撃。
ヴラマンクとの出会いが
彼の画風を変えていった。
ユトリロの影響も受けるが
次第に距離を置いていく…と
説明されています。

ヴラマンクの影響を受けたような
作品が展示されています。

パリの風景画などは
ユトリロの影響も…。



〈広告(ヴェルダン)〉
壁や塀に貼られたポスターの広告文字、
パリの裏町の沈んだ雰囲気、
文字だけが浮かび上がったよう。

このテーマの作品が、
第2次パリ時代のコーナーでは、
多く展示されていました。



〈郵便配達夫〉
直線を使った画面構成。


暗く沈んだ色調
荒々しいタッチ。
静かな中でのリズム感。

今までこれだけの数の佐伯祐三の絵を、
目にしたことはなかったです。

十分堪能して、
美術館を後にしました。


大阪市立美術館


美術館を背にした風景。
通天閣が見えます。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする