罪人よやすらかに眠れ
表札には中島と書かれている、
札幌市の中島公園のすぐそばにある館。
館にはルールがあって
この館に訪れたものは自らの業と
向き合うことになる。
それぞれの客の抱える業とは?
さいしょの客「友人と、その恋人」
2人めの客「はじめての一人旅」
3人めの客「徘徊と彷徨」
4人めの客「懐かしい友だち」を思い出すOL、
5人めの客「待ち人来たらず」に困惑する青年、
6人めの客「今度こそ、さよなら」
…となっていて連作短編集になっています。
館で待ち受けているのは、
北良という名の美しい男。
館に訪れる人達の話の謎が
解かれていきます。
それぞれの人達の抱えていた
暗く重い過去が明かされいきます。
訪れた人達は自分が
今まで気づいていなかった業が
あからさまにされて館を後にします。
館に住む人達も謎めいた人達ですが
そこは解明されず
謎のまま終わってしまいます。
不気味さが漂い、雰囲気は結構陰鬱。
結末は、重苦しいものが心に残ります。
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