カインは言わなかった
バレエの世界が舞台。
カインとアベルのエピソードをもとに
演出家・誉田、ダンサーの豪、弟の画家の誠、
彼らの恋人、劇団関係者、松浦夫妻ら
それぞれの人物の視点から
ある事件に至るまでの
背景が描かれています。
この物語を占める狂気に
不快さを覚えながら
読み進めました。
公演の成功のための
多くの犠牲がやりきれないです。
登場人物の心理状態も不可解。
カリスマ演出家、
誉田が創り出した、
パワハラが通用する「芸術家」の世界。
誉田に対しての卑屈さは
理解しがたいものがあります。
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