以前行って満席で見られなかった映画、
やっと見ることができました。
この映画、チケットが、
当たっているんです。
監督はラデュ・ミヘイレアニュ。
主人公の名はアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)。
かつては指揮者をしていました。
それもロシア・ボリショイ交響楽団の
天才指揮者だったのです。
それが今はしがない清掃員。
1980年当時の、
ロシア政府の政策に対し
反対したことが原因なのです。
あることがきっかけとなって
昔の楽団仲間たちとともに
ボリショイ交響楽団の再結成を計り
にせのオーケストラで
パリでのコンサートに出演しようとします。
パリに到着したニセの団員たち。
はちゃめちゃな行動をしてしまいます。
それでも憎めない人達。
残念なことに途中で少し居眠り、
…で、この人達を、
どうして集めたのかという部分が
分かっていません。
演奏はいったい、
どうなるんだろうかと思って
心配しながら見ていました。
ユーモアもあり、観客席からは
笑い声が聞こえてきます。
でもラストに近づくにつれ
感動が徐々におこってきます。
最後にはもう涙があふれてきました。
なにか出生の秘密を抱えていそうな
ソリスト、アンヌ・マリー(メラニー・ロラン)。
彼女、ほんとうにきれいです。
演奏シーンと共に
ミステリアスなマリーの過去が、
明らかにされていく展開は、
感動を倍増します。
30年間を経て一つになった彼等、
元楽団員等のめげない
強さを映し出す演出、
心に希望の光を感じるストーリー。
クラシック演奏も
じゅうぶん楽しめました。