第一部 敗れし者
第二部 敗れざる者
の二部構成。
東京~箱根間往復を走り抜ける
箱根駅伝を描いています。
箱根駅伝出場を逃したチームのなかで、
予選でのタイムで選ばれた混成のチーム
「学連選抜」。
駅伝はチームスポーツ、
でもこのチームは寄せ集めのメンバーが
襷をつなぐのです。
敗者寄せ集めのチームが一つになって、
襷をつなぎ走り抜くことができるのか?
能力が他の選手と比較して一段高く、
自分だけのために走るという山城をはじめとして
混成チームであるが故の、
ランナー達の心の揺れ。
最高のチームを任せてもらったという
キャプテン浦の言葉。
メンバーそれぞれが、
色々な紆余曲折を経て、
浦という人物を通して、
チームが一つになり、
ゴールに向かって進み出す。
レースのシーンは読み応えがありました。
ゴールの瞬間までハラハラ、
ランナーの心の動揺、
交錯する不安と喜び。
ランナーの目に入る風景
一緒に走っているような気分。
臨場感いっぱい、
緊張しながらも楽しめました。