「漂う」
船一面の干し物の中、裕次郎が缶詰をほおばる。「太平洋ひとりぼっち」のワンシーンである。
現在の私の人生も似たようなもの。プカプカ漂うだけで風が吹かない。これまでだって順風満帆ではなかったが、逆風を乗り越え乗り越えやってきた。ところが還暦を過ぎるや否や病魔がいっぺんに襲う。予期せぬ事態に私はうろたえ心身共に消耗した。今やっと小康状態の波間で立ち直る機会を得て、ヨットは動こうとしている。
このチャンスをつかみたい。
人生の帆にいっぱい追い風をはらみ、さあ進んでいこう。
伊佐市 山室恒人(63) 2009/9/21 毎日新聞鹿児島版掲載
船一面の干し物の中、裕次郎が缶詰をほおばる。「太平洋ひとりぼっち」のワンシーンである。
現在の私の人生も似たようなもの。プカプカ漂うだけで風が吹かない。これまでだって順風満帆ではなかったが、逆風を乗り越え乗り越えやってきた。ところが還暦を過ぎるや否や病魔がいっぺんに襲う。予期せぬ事態に私はうろたえ心身共に消耗した。今やっと小康状態の波間で立ち直る機会を得て、ヨットは動こうとしている。
このチャンスをつかみたい。
人生の帆にいっぱい追い風をはらみ、さあ進んでいこう。
伊佐市 山室恒人(63) 2009/9/21 毎日新聞鹿児島版掲載