2013年3月 2日 (土)
岩国市 会 員 林 治子
母の墓参りに行った。日ごろ忙しい住職に、山門の所でばったり出会った。高い所にある寺からは眼下がよく見渡せる。「ここも過疎化が進んでいてね、小学校もとうとう廃校になってしまいました」とぽつり。「人家の灯は人の温かみがあり、夜になって灯がつかない家が一つ二つと増えているのは寂しいことですな」と言われた。
そういえば、私も朝早く散歩する。はじめは真っ暗だけど、歩いて行くうちにボツボツと家々に灯がともってくる。外灯と違う温かさ。冬には特に感じる。温かみを共感する人に会えだのは、とてもうれしかった。
(2013.03.02 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 林 治子
母の墓参りに行った。日ごろ忙しい住職に、山門の所でばったり出会った。高い所にある寺からは眼下がよく見渡せる。「ここも過疎化が進んでいてね、小学校もとうとう廃校になってしまいました」とぽつり。「人家の灯は人の温かみがあり、夜になって灯がつかない家が一つ二つと増えているのは寂しいことですな」と言われた。
そういえば、私も朝早く散歩する。はじめは真っ暗だけど、歩いて行くうちにボツボツと家々に灯がともってくる。外灯と違う温かさ。冬には特に感じる。温かみを共感する人に会えだのは、とてもうれしかった。
(2013.03.02 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載