はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

春らんまん でーす

2013-03-09 15:32:34 | アカショウビンのつぶやき
いろいろと気持ちにゆとりがなく、
庭の手入れも滞りがちでしたが、
気付けばこの暖かさにいっぺんに花々が開いていました。


我が家のローズガーデンは、昨年ダブルや、ニゲルが仲間入りしました。
ニゲルは草丈が短くて、写真が撮りにくいのが難点です。
そして一番楽しみにしている、ピンクのダブルは、まだまだつぼみが固いようです。

庭一面、桜島の火山灰で色が冴えませんが…







ユキヤナギはある朝、突然、見事に真っ白になりました。



アスパラガスも健在です。


はるばる指宿市から

2013-03-09 14:11:38 | アカショウビンのつぶやき


コミュニティFMで<ボランティアパーソナリティとして関わっている、ミニ番組「心のメモ帖」。
いつも、出演者探しに追われています。
今回、はるばる薩摩半島の指宿市から、堀經子さんがおいで下さいました。

堀さんは元アナウンサーです。磨かれた声と話し方にこちらが聞き惚れてしまいました。
堀さんは神戸からIターン。現在は指宿駅前で「ミニFM・いぶすき情報プラザ」を経営され、地域再生に尽力しておられます。





また、青い鳥工房では、地域の特産品の新しい商品開発にも関わっておられ、「かごしまの特産品コンクール」では、「しょうゆそら豆」が、奨励賞に輝きました。
お土産にいただいた、そら豆はとっても美味しくリピーターになりそうでした。



長男の傷痕に

2013-03-09 13:52:42 | 女の気持ち/男の気持ち
 年子の3人目を出産して間もなく、親の不注意から3歳の長男が車にはねられ、大けがをさせてしまった。運良く命は無事だったが、3ヶ月半にも及ぶ長い入院生活を送った。
 腰から下のギプスに身動きもとれず、果たして今後、歩行に支障はきたさないだろうかと不安で押し潰されそうな毎日だった。
 おかげで足の手術も成功し、その後は何ら不自由することなく大きくなった。それどころか、小中学校では選手として地区大会に出場する俊足を誇った。事情を知らない方には信じてもらえないほどだった。
 小学生の頃は制服が半ズボンのため、やけどの痕のようなケロイドに同級生から心ない言葉を浴びせられどれほど悲しい思いをしただろう。つらいいじめにもあったようだ。でも、生来元気な子で、それらをものともせず、親の心配をよそに明るく育ってくれた。
 その息子が高校卒業後はためらうことなくリハビリを学び、作業療法士に。多くの患者さんのために力を尽くし、社会に恩返しできるまでになった。
 本人は「この傷跡があったからこそ患者さんとも正面から向き合える。結果的に今の職業につながっているんだ」と親を慰めてはくれる。2人のかわいい娘にも恵まれ、幸せそのもの。あの苦しかった日々がまるでウソのようだ。
 30年以上昔を振り返り、現在もなお、お世話になった方々に感謝する。
  鹿屋市 中鶴裕子 2013/3/9 毎日新聞の気持ち欄掲載

初体験

2013-03-09 13:46:41 | はがき随筆
 楽しい二次会が終わると、同じホテルに泊まる熟女4人が私の部屋に行きたいと言う。驚いたが喜んでルームに招く。
 「先生と45年ぶりにあえて、うれしくてハグしちゃった。みんないい顔だったよね」「M君は先生が教えた社会が好きで教師になり、今は高校の教頭だもんね」「M中の懐かしい校歌を歌う時はジーンときた」。祝いあった会の感激を語る4人の表情は少女に帰っている。
 教え子の還暦同窓会に参加したのも、女性にハグされ彼女たちと深夜まで談笑したのも初めての体験だ。まさに“教師冥利”に尽きる年明けとなった。
  出水市 清田文雄 2013/3/9 毎日新聞鹿児島版掲載