
私の家は海抜90㍍の畑作地帯にある。季節になると1㌶近いキャベツ畑が並ぶ。春と秋に収穫されている。それらのどの玉にも虫穴がないのだ!
「小さなものの中にこそ真実がある」。京都大原に住むベニシアさんの言葉を思う。虫を見つけては取るのに、たった10株の妻のキャベツは穴だらけだ。約3アールの無農薬栽培の妻の畑では真っすぐな大根が育つ。15年に及ぶ妻の努力の結果である。「普通の品種と違うんでしょ?」。妻の穴あきキャベツを食べた人は、その味に驚く。
出水市 中島征士 2013/3/14 毎日新聞鹿児島版掲載