朝の大合唱は、玄関を開けると更にボリュームを上げてのセミしぐれ。今年は殊の外うるさく感じられたのは年のせいだろうか。それがお盆をピークに、日ごとに鳴き声が静かになっていった。そのうち全然聞こえなくなって「あれ?」と思ったのは8月も終りのころだった。はかない命を精いっぱい生きたセミが哀れにさえも感じられた。
40年前、子供たちの夏休みは昆虫採集だった。真っ赤な顔でセミを捕まえ、大きさや形を競い合っていた。今や孫たちは、エコ対策や自由研究がテーマというから、まさに時代の移り変わりを感じる。
鹿児島市 竹之内美知子(75) 2009/9/13 毎日新聞鹿児島版掲載
40年前、子供たちの夏休みは昆虫採集だった。真っ赤な顔でセミを捕まえ、大きさや形を競い合っていた。今や孫たちは、エコ対策や自由研究がテーマというから、まさに時代の移り変わりを感じる。
鹿児島市 竹之内美知子(75) 2009/9/13 毎日新聞鹿児島版掲載