店頭に並ぶ新タマネギ。スライスしたサラダは実においしい。主人の唯一の趣味、家庭菜園で育てたタマネギが今年は全滅。昨年は近隣の人の気配に敵も遠慮したのか、無事に口にできた。無残に茎をちぎって食べた跡があった。犯人はお猿さん。友人に嘆くと、以前、同様な被害にあい、食べごろの柿を猿軍団にしてやられた。枝からもぐ、落果した実を拾う係と役割分担し、全て食べられたそうだ。みごとな連係プレーにただただ感服。前年には猪君に里芋を持っていかれたばかり。空振り続き。その度に義父の「よろっで食べればよか」を思い出す。
鹿児島県鹿屋市 中鶴裕子(69) 2019/5/17 毎日新聞鹿児島版掲載