南信州の手前の奥三河に 「空」 なる純米大吟醸の蔵元がある。
純米酒、普通酒と分類される日本酒の最高峰で新幹線なら普通・グリーンでなくグランクラスに該当する吟醸酒。
「空」 は 「そら」 「から」 「くう」 どれが正しい読みだろうか。
「そら」 は昼間は大きくて何も無い、夜になると一面の星で埋められる。
「から」瓶には酒が無い、しかしウイスキー、焼酎、ブランデー、ワイン、なんでも入れることができる。
「くう」 色即是空、空即是色の般若心経の こだわり・かたより・とらわれ のない心は、何もないが何でもある 無一物中無尽蔵。
「空」 の読みは違っても意味は同じ。
「くう」 は 「食う」 と音が同じ、落語の 「寿限無」 では くうねるところにすむところ はめでたいのだから 祝い酒なら 「くう」 と読むのが適当だろう。