定年退職は会社都合 ３５６号

定年とは、仕事などで、ある一定の年齢に達したら引退する年齢のことである。私は２００９年３月１９日に定年を迎える。何故なら会社の就業規則で決められているからである。以前の会社の役職定年で退職しているから２度目の経験である。そして６５歳は日本国の定年でもある。

公務員や大企業の様に、１年に１回の採用の事業体は年度末に一括退職する。欠員が生じたら採用する中小民間企業は誕生日の前日が退職日なのが一般的である。

私が勤務する会社は、３月２０日と９月２０日を区切りとして一括退職する制度である。

３月１９日と３月２１日の誕生日の違いで百数十万円の年収の違いが出る不都合がある。随時採用する会社なら誕生日を基準日に定年を定めるのが妥当な規則だろう。

外資系企業は定年を定めていない。契約社会で終身雇用の概念が無いからである。従って能力に対する対価は個人で違い報酬は高額である。

プロ野球・オリックスの清原和博内野手が４１歳の誕生日だった１８日夜、今季限りの現役引退を明らかにした。球界の風雲児の有終の美と球団成績の狭間で苦肉の選手起用で悩むオリックスの大石監督は「代打の切り札」として、花道を飾らせる。大石大二郎は義理人情がわかる親分である。

９月２０日に定年退職する尊敬する師匠の先輩を過酷な職務に優先的に配置する職場の中間判断職で組合執行委員長を兼務する人間がいる。勇気を持って諌言した個人的な恨みが根底にある。大人でなく子供である。人間でなく悪魔である。

来年３月に定年を迎える私の先輩に対する餞は、悪魔に悪魔の心で敵対する事で日本人の心を思い出させる教育である。企業体の薄給の従業員の平穏な生活を壊さず教化するのは至難である。

もし万一あの野郎が改心して私に花道を創る配慮をしたなら、終日焼酎を飲んで目に涙するだろう。それは夢のまた夢である。

古き善き日本の義理人情は何処。寂しさの極みである。