若い時、巨樹に魅せられる、屋久杉の旅をし、柏槇の大木を鎌倉建長寺に訪ねた。
伊豆の修禅寺なる空海の創建した寺が有り、親孝行の息子の為に川中の岩に独鈷で穴を穿ち修善寺温泉が出来た。
源頼朝の鎌倉幕府二代将軍が北条氏との権力闘争に破れ幽閉され殺害され、建長寺開山の中国の禅僧蘭渓道隆が密偵と非難され、避難した修禅寺。滞在中に大瀬崎を訪ね霊峰富士や柏槇樹林に感動し、疑惑が晴れ建長寺に戻った時に柏槇を植えたのだろう。
夜中に到着した修善寺温泉宿は新興温泉地で、独鈷の湯も修禅寺も見ないで大瀬崎を訪ね建長寺の柏槇の由来が解明できたが、温泉の効用は不明である。
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