風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

ギャンブルは農耕民には似合わない 300号

2008年06月14日 13時15分52秒 | 随想
43個の数字から6個の数字を選ぶロト6(ロトシックス)は、数字選択式宝くじである。理論上の配当金は1等では約1億円であるが、キャリーオーバー制を導入するから、最高で4億円になるという。発売価格は1口200円で、組み合わせは、609万6454通りになる。

一人で全部の組み合わせを購入すると必ず的中する。12億円を超える投資をすることになる。そして配当金の合計は6億円程度だろう。胴元の日本国の取り分が多いからである。

もう一人の人間が配当金に関係しない数字の組み合わせを12億円購入すると、配当金の合計が12億円となり、投資金を回収できる。

40年程昔に、浜名湖競艇場で初めて舟券を千円購入して的中した思い出がある。給料が2万円の独身時代である。そして配当金は14万円を越える額であった。手が震え、声も出ない喜びがあった。2連勝単式の100円が1万4千円になる「万舟券的中」の瞬間である。

1万円購入していたら、140万に、給料を全額注ぎ込んだいれば280万になると、たらればの「捕らぬ狸の皮算用」。錯覚である。配当金総額が、280万程度だから、200枚も購入したら「大本命」となり、三桁の戻しになるのだろう。誰も買わないから高配当なのである。

「柳の下の二匹目のドジョウ」を求めて、通い続け、50万円を越える欠損を発生させた、世間知らずの青春の蛮行である。浜名湖はドジョウよりうなぎの養殖が名物だった。

ギャンブルは必ず損をする構造になっている。胴元がピン撥ねするからである。夢を追って、僅かに購入して、後は勝利の女神の幸運の配当を待つのが良いようである。

ギャンブルは狩猟民族の文化である。大間のマグロ漁、マタギの熊狩り、山村のマツタケ狩り。一か八かの大穴狙いである。生活の乱高下が激しい。

農耕民族の農作業は冷害が無ければ例外なく人間の食料を調達できる銀行レースで、心安らぎ、平穏な日々を過ごせる。モノカネ万能の物質文明社会の疲れが溜まったので、田舎で転地療養の為、果樹園の手伝いをして、心の傷の手当てをしてくる。

狩猟民の西洋人のレーニンは「働かざる者食うべからず」というが、新約聖書では「働こうとしない者は、食べることもしてはならない 」といっている。獲物を求めて働かないと、食料が無い。

農耕民の東洋人は「一日作さざれば一日食らわず」で一日ぐらい働かなくても、野菜果物はすくすくと育ってくれ、当座の食料には困らない。

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