幼少のみぎり、ガキの頃、宝くじと天気予報は当たらない、真理だった。
科学技術が進歩し、人工衛星から地球を俯瞰できる情報化社会では天気予報は信頼できるし、種々雑多な選択肢のある宝くじの当選話は巷にあふれている。
戦争で荒廃した祖国復興資金調達目的の宝くじ、物で栄えて心が荒んでいる現代社会では野球観戦や遊園地に遊ぶ娯楽の一分野の様相を呈する。駄目で元々、夢を購入すると粋がって負け惜しみを言う。
だいぶ昔の話で色あせた話であるが、平成6年10月に始まった数字選択式宝くじナンバーズ4のストレートを的中させたが、賞金は消えてなくなり今は無いから時効が成立した。
同じ番号を1年間52週間260回買い続けたら、年末に的中の奇跡が生じた。
四桁の数字の組み合わせは9999あるから、数字が重複しないと仮定すると最悪でも38年目には出現する計算で、1年目に幸運の女神が微笑んだ。
みずほ銀行で手続きを完了したら、行員が「また、おいでください」「もう来ることはないよ」と答えた。以来、みずほ銀行には行っていない、宝くじは当たらない、いまだに真理は健在の様だ。