風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

フレンドシップは友情 405号

2008年11月26日 09時35分26秒 | 随想
熱田神宮で祝言を挙げた息子夫婦が、南太平洋のフィジー諸島に旅立った。成田空港からナンディ空港の直行便はエア・パシフィック航空の240人乗りのボーイング767である。

セントレアから成田空港の往復はANAの子会社「エアーセントラル」のターボプロップ機フォッカーF50で、50人の乗客を運ぶプロペラ飛行機である。

帰路の席は、大南姉妹の隣の席だったと楽しそうに語る息子夫婦。

名古屋ハーフマラソンは24日、名古屋市の瑞穂陸上競技場発着のコースで行われ、女子は大南博美が初優勝した。大南敬美が2位だった。

有名選手と観客が呉越同舟出来るのも、モノクラスの小さな飛行機だからである。小さいことは良いことである。

同じ機内食を食べて飲んで、友情が芽生える。フォッカーF50の昔の名前はフレンドシップ・友情だった。

プロの走者の名古屋ハーフマラソンとアマチュアの名古屋シティーマラソンは同時開催である。走力の強者と弱者が共に走る。スピードの違いを無視すると、共に動く事は人間として共通だから友情が芽生える。

経済効率と老朽化の為に、フレンドシップ機はより大型のボンバルディアDHC-8-400に代替され、友情は消滅してしまう。

旅の醍醐味は人間関係の連続するアナログ旅で、多くの思い出が蓄積する。

来年からのフィジー諸島の旅は、大型機で香港に運ばれ、大型機でナンディ空港に届けられる。スピード・効率・利潤追求の大型化の波は、人間格差を増大させ、人間の心の交流の友情を否定し、目的地の間を移動する荷物にしてしまう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。