日産自動車や神戸製鋼所の不祥事で日本の製造業の大企業病は深刻、平和ボケでカエルは茹で上がった様である。
「日本製は粗悪品」の悪名を払拭し一億総中流になるべく懸命に努力した団塊の世代、老人を軽んじ女性が輝く格差社会は物つくりを堕落させた。
昔は一物一価なる概念があったが、独占を禁止し自由な商売が規制緩和による国際化社会では要請される。
値決めは経営、製造業の会社運営の指針の一つだったが、販売業が主導権を握る製造価格を秘密にするオープン価格では物つくりの現場の士気は低下する。
昔は職人が価格を設定する、客人が購入する単純な制度で売人は不在だったが、アベノミックス社会では売人がデカい顔をしている。
昔は値引き交渉は醜い行為だったが、現世は美徳、謙虚な人間は損をする。