薩摩芋が主食の幼少の砌、列車といえば黒い蒸気機関車が白い蒸気を放出し客車を牽引したモノクロ世界。
社会人に成った頃、クリーム4号車体に窓部分に赤2号の国鉄特急色の最高速度110キロの151系こだま号が東京~名古屋間を4時間29分で走り始めた。
東京五輪開催年に東海道新幹線〇系新幹線が210キロの速度を上限にして2時間29分に短縮した。
それから50年の本日、N700系は1時間35分で安全確実に乗客を運んでいる。
54分短縮するのに50年の歳月を要した。
今は運輸収入の92%を稼ぎ出し、自然災害で不通になると経営が破綻する危機感が採算の合わないリニア中央新幹線の建設推進の動機。
所要時間40分、55分の短縮で東京一極集中に加担する鉄輪も鉄路も無い列車を十数年で完成させるという話は根拠の無い学術論文と同様に眉唾、不通にする事が経営破綻を回避する妙案。
最先端科学技術を過信する過ちは福島原発など随所で露見している。
自然災害で新幹線が不通になったらローテクの東海道本線の復旧が簡単迅速で、151系こだま号を復活して急場をしのぎ、新幹線をじっくり修繕すればよいだろう。国民は新幹線が無くても、生存を脅かされる事もない。