悲しい知らせが届いた。JR東日本とJR東海は東海道線の東京~岐阜・大垣間の臨時夜行快速「ムーンライトながら」の運行を終えると発表した。
ワンスアポンアタイム、岡崎から水戸偕楽園の観梅で「青春18きっぷ」を購入し日帰り旅行をした思い出がある。夜中の12時過ぎに「ムーンライトながら」に乗車、早朝に東京着、水戸到着まで8時間、開店早々の11時に納豆ご飯を食べ、帰路に就いた。乗車時間16時間、水戸滞在は3時間程だった。狂気の沙汰だったが懐かしい。
大企業は弱者切り捨て、新幹線を優遇するが、在来線を粗末にすることに対し憤りを禁じ得ない。新幹線は乗客を人間扱いしない貨物列車なのだろう。昔々に中央西線の特急「しなの」に乗車した時には名勝・寝覚の床で減速し車内放送で案内してくれた。これぞ鉄道旅の醍醐味、古き良き日本の鉄道だった。
線路は続くよ何処までも、一枚の切符で全国津々浦々に行けたもんだが、今はズタズタ、3セクのきっぷが必要だ、嘆かわしい。
千円札は百円玉10個分の下から目線、千円札は1万円の一割の上から目線、蒸気機関車の時代から見ると1960年代は国鉄の絶頂期だった。ビジネス特急「こだま」に始まり、〇系新幹線で完結した。
リニア新幹線から見れば時代遅れだろうが、己唯足るを知る大和魂は国鉄時代を懐かしむ。