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中部「道の駅」スタンプラリー、最後に残った岐阜県飛騨と中濃西部14駅を高山駅前旅館に一泊し訪れ、132駅を踏破し完結し、揖斐川上流の横山ダム、徳山ダム、荘川の御母衣ダム、白川郷、荘川桜・淡墨桜、太平洋長良川・日本海荘川の分水嶺のあるひるがの高原を観光した。
コロナ禍で本来は県境の無い旅人も「県境を越える旅は自粛して下さい」なる案内が目に入るから、三河から美濃の国を訪ねる際には気を使い、コロナ対策の憲法である三密を徹底して回避する事が必須、ホテルは素泊まり、食事はコンビニ弁当、夫婦二人だけの密閉・密集・密接の三密を心掛ければ夫婦円満、自分よし、相手よし、世間よしの経済が成立する。
道標を定める旅には「風」や「流」が各人各様に存在するが、ザックリ分類すると過程尊重のアナログ風と結果重視のデジタル流になるだろう。
宿泊地の高山駅前から自家用車で白川郷を訪れる経路は多々あるが、ザックリ分類すると、高速道路利用と国道360号がある。
高速道路なら1240円の料金を支払い、トンネルばかり、快適走行30分で到着する。
国道360号なら美しい日本の景色を見ながら地形に合わせた曲線の多い道をのんびりゆっくり走れば天生峠(あもうとうげ)に至り、高層湿原、水芭蕉の群生やブナの原生林が存在し、紅葉が絶景で有る事を人影の見当たらない公園管理人から聞けたりする。
優れた創造力、意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を老人は持つべきで、青年は荒野を目指すのが良いだろう。
春の桜満開だけが桜だろうか、金を払えば安易に結果が得られるコンビニエンスがパンデミックであるが、一切皆苦が人生なる仏の教えに従う私は躊躇なく波乱万丈の国道360号を選択し、人生を謳歌する。