
存続が危ぶまれるJR北海道は来春のダイヤ見直しでキハ283で札幌~釧路間を結ぶ特急「おおぞら」をキハ261に置き換え、消滅する悲報に接した。
オートバイの様に車体を大きく傾斜させ高速で曲線を通過するキハ283特急「スーパーおおぞら4号」釧路→南千歳とキハ261系「スーパー北斗12号」南千歳→函館に2018年(平成30年)5月24日の北海道旅時に乗車体験がある。南千歳駅で去る車両と来る車両に乗り換えたのである。
車体傾斜角度6度で自己操舵台車の振り子列車の時速130キロのキハ283系は西部劇の荒馬、空気ばね車体傾斜2度の時速110キロのキハ261系は競馬場の優駿の印象である。
最先端科学技術を駆使した鉄道車両の速度競争の時代は終わりを迎えるのだろう。寂しさがあるが、コロナ禍で万物の霊長の誤解を指摘された。
少子高齢化社会では「ゆっくり・のんびり」ジェネリック車両で心の旅路を志向するのだろう。
時速550キロの超電導磁気浮上リニア新幹線、計画見直しが必要緊急の課題、飛行機と競争する鉄道は狂気の沙汰である。
50年に一度の異常気象が発生する世間なのだから「せまい日本そんなに急いでどこへ行く」なる1973年(昭和48年)の全国交通安全運動の総理大臣賞の標語に学ぶべきなのだろう。