極悪非道の悪党達が地獄に落ち苦しんでいる中から、道に落ちた一匹の蜘蛛を踏み付ける事なく命を救った唯一の善行を成した泥棒を目掛けてお釈迦様は蜘蛛の糸を垂らした。
極楽に登る途上で下を見るとあんな人達が登ってくる。
これでは蜘蛛の糸は重量に耐えられず切れると思った泥棒はあんな人達を切り捨てた。
芥川龍之介の短編小説・蜘蛛の糸である。
経済一辺倒で、米国一辺倒で、法治国家で違憲立法の集団的自衛権の行使容認して戦争志向し、富裕層やお友達を優遇し、あんな人達を切り捨てる。
そんな宰相に地獄から抜け出す蜘蛛の糸を垂らすお釈迦様が存在するなら、現世はお釈迦になるだろうとは、お釈迦様でも御存知あるまい。