青年時代にグレン・ミラーのスウィングジャズに魅せられた。映画に感動したのが起爆剤だった。
戦争で荒んだ兵士の心を癒やす慰問旅行の途上で軍用機の墜落で死亡する。
遺作が茶色の小瓶、ベースギターに導かれて始まるフルバンドのリズムで体が自然に左右に揺れる。ボン ボン ボン ボン ボンボンボンボン ボ~ンボン ポン。
昼間は少年野球でフルスウィング。
年老いた青年は演歌を口ずさむが、親父の故郷が函館故に北島三郎の函館の女の軽快なスウィング感が好きで十八番。
仲間は音程がスウィングしていると指摘し、歌声に酔うことなく、ウイスキーの茶色の小瓶に酔って雑談に興じる。素人のカラオケは自己満足で、他人様に聞いて頂くなんて了見が狭い。