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石油文明が極限に達し、その負の遺産が排出物の炭酸ガスによる地球温暖化。今年に開催される東京五輪のマラソンなどはヒートアイランドと化した東京では無理と判断したIOCによって強制的に札幌に疎開させられた。
五輪活動も極限に達し、その負の遺産が堆積している様だ。
富士山の頂上に達したら、それから先の道は何処に有るのだろうか。
純真で真実を見抜く目を持つ子供達は麓に向かって下山すると答えるが、大成功だった1964年の東京五輪の幻想を抱く大人達は夢を追い求め前に進もうとするがそんな道は存在しない。これが老害政治の本質だろう。
記録的な暖冬で雪が極めて少ない札幌市長はIOCのバッハ会長と面談、2030年の冬季五輪の開催を希望した様である。10年後の札幌は地球温暖化が解消し寒冷化となり、北海道は古き良き極寒の地になる確証があるのだろうか。
それよりも、不始末の総合展示場と化した2020年東京夏季五輪の尻拭いの代償として冬季を固辞し夏季を希望するのが現実的な政治家の態度と思ったりするが、冬季五輪で実績のある札幌では夏季五輪の開催に違和感がある。美しい思い出は末永く温存したい。