働けど働けどなお我が暮らし楽にならざりじっと手を見る、自然相手の農民の心情を語る石川啄木の嘆きなのだろう。
「幸運を得たい」と願う感情が芽生えるのは人間の心理で射幸心と言われる。そこから発生するのが「なんか偉大な存在」に祈る行為で農民の宗教心だろう。
人間相手では「幸運によって他人よりも幸せに恵まれたい」なる競争社会に変質し、モノで栄えて心が荒み、他人の不幸は蜜の味の悪魔の心が蔓延する。
射幸心を煽るとは競争を激化させ、経済野獣を是とし、格差社会を形成する、その優等生がパチンコ、故に警察庁が厳格に管理する事に成る。
国家に高額の上納金を納める博打が公営賭博、その優等生が宝くじ、その醍醐味は当選するのが奇跡だからだろう。
アベノミックスの弊害に警鐘を鳴らしたのが武漢ウイルスによる疾病、規制緩和による放置社会から規制強化による法治国家に回帰するのが緊急事態宣言の本質だろう。