風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

変わらぬことは奇跡

2015年10月25日 21時17分50秒 | 随想

五年間で七百日、夜中の比叡山中を七里半を歩き、無動寺谷明王堂で、九日間、断食・断水・不眠・不臥の難行「堂入り」に挑んだ善住院住職の釜堀浩元師が当行満阿闍梨になった。戦後叡南祖賢師から13人目。

六年目は赤山苦行の百日、七年目は京都大廻りを百日、続いて比叡山中七里半を七十五日歩くと北嶺大行満大阿闍梨の誕生。二十五日の不足分は余生の修行分である。

北近江の工場に八年間に滞在した時に近江八幡の伊崎寺で光永澄道大阿闍梨の護摩供に数回早朝に参列した経験がある。そして坂本律院の叡南俊照師、飯室不動堂長寿院の酒井雄哉師を訪ねた思い出がある。

世間が目まぐるしく変化する時に、相応和尚以来千二百年を越えて何ら変わることなく継続する修行があるのは奇跡と思うのである。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。